高齢の親の熱中症予防に!「毎日午後2時に電話」のススメ/熱中症予防の新習慣(5)

この夏は、マスクを手放せないなかでの熱中症対策が欠かせません。「新しい生活様式」に合わせた正しい対策法で、元気に暑さを乗り越えましょう。帝京大学医学部教授の三宅康史(みやけ・やすふみ)先生に、熱中症予防の「高齢の親の見守り」について伺いました。

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【新習慣】高齢の親には、毎日電話をかける

電話をかけるのは、いちばん暑い午後2時

離れて暮らす高齢者の熱中症予防対策としてすぐにできるのは、電話をかけること。

「例えば、室温が最も高くなる午後2時に電話をして、エアコンをつけているか尋ねます。つけていなければスイッチを入れるよう促し、さらに2~3時間後に電話をして、エアコンがついているか確認してください」(三宅先生)。

夏支度ができているか、コレを確認
□ 洋服や下着は夏ものになっているか
□ 寝具は冬布団のままになっていないか
□ エアコンはすぐに使える状態になっているか
□ エアコンの設定は冷房になっているか

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高齢者の熱中症予防は周囲の見守りが重要

一人暮らしの高齢者など、熱中症のリスクが高い人とは、できるだけ頻繁に連絡をとることが重要だと、三宅先生は言います。

高齢になると、基礎代謝が落ち、汗をかく能力も低下します。

そのため、暑さそのものを感じにくくなっていることが、熱中症のリスクをより一層高めます。

実際、2019年5~9月の全国における熱中症による救急搬送は、65歳以上が最も多い全体の52%を占め、発生場所は大半が屋内、それも自宅の居室です。

つまり「普段通りの生活」をしているのに倒れてしまうのです。

そういった事態を防ぐために、離れて暮らす家族ができることは、連絡を欠かさないこと。

「エアコンは冷房になっているか、部屋の温度は何度か、下着や洋服は冬用のままになっていないかなども確認した方が良いでしょう。快適に過ごせる温度を家族で話し合うのもいいです」(三宅先生)。

日々、周囲が目を配ることで、安全な夏を過ごせます。

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取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/サノマキコ

 

帝京大学医学部 教授
三宅康史(みやけ・やすふみ)先生
東京医科歯科大学医学部卒業。帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長、日本救急医学会評議員・専門医・指導医、熱中症に関する委員会元委員長。

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。

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