外から入って来た視覚情報を正確に取り込む役割の「目」。目から得られた情報は、視神経を通して脳に伝わり脳で処理されます。しかし、目は加齢とともに見え方の質が少しずつ低下していきます。
そこで、今回は長年、目の治療を行っている眼科医の平松類先生に、1日3分見るだけの視力回復法「ガボール・アイ」についてお聞きしました。
視力回復法「ガボール・アイ」をやってみましょう
カリフォルニア大学をはじめとする研究機関で、視力回復に有効だと研究結果が報告されている「ガボール・アイ」。
眼球で見えた情報を処理する「脳」を鍛えるのが目的です。人間は「水晶体」というレンズで捉えた物の情報を脳で処理して、見えたものを認識します。視力は主に「眼球」と「脳」で決まるのです。
「科学的な方法に基づき、縞模様と背景を白黒にしているのがポイントです」と平松先生。下のやり方を参考に、1日3分程度、ゲーム感覚で行えば効果が実感できます。
「ガボール・アイ」のやり方
① 上の図の好きな縞模様(ガボール・パッチ)を1つ選びます。
② 模様がよく見える距離で、選んだ縞模様と同じ縞模様を「問題」から全部探し出します。
③ 全部見つけ出したら、別の縞模様を選んで同じように繰り返します。
④ 以上の①〜③を1回につき、3分から長くても10分を目安に行いましょう。
「問題」にある全部の縞模様について行う必要はありません。眼科治療の必要のない人が対象になります。「ガボール・アイ」を行っているときに体の不調を感じた場合は中止してください。また視力の回復には個人差があります。
では、下に答え合わせを掲載しますので、確認してみてください。
同じマークが同じ記号です。
取材・文/松澤ゆかり