「老眼が進んできちゃった・・・」と嘆いている人、いませんか? 実はそれ「ふだんの食事」を変えるだけで、改善するかもしれません。老眼にドライアイ、緑内障など、40代から気にするべき目の不調は「目の栄養不足」が原因の1つなんです。そこで、今回は話題の新刊『眼科医がすすめる 目の不調を感じたら毎日食べたい料理』(平松類・KADOKAWA)より、目の不調の原因や、目に必要な栄養素、目のために毎日食べたい料理のレシピなどを連載形式でご紹介します。
目は日々生まれ変わる
だからこそ食事が握る目の健康
何度も言うようですが、目は子どものころからずっと同じではなく、日々、新陳代謝をしながら入れ替わっています。だからこそ悪いものを食べれば、不備がそこかしこに出てくるのです。
下にあげた4つは、ぜひ積極的に摂取していただきたい栄養素です。また、体にはもちろんのこと、目を守るそのほかの栄養素を、左の表にしました。一日一日の食事を大切にして、目の老化、目の不調を防ぎましょう。
この4つは外せない!目にスペシャルな栄養素
ルテイン:目の黄斑部に存在するカロテノイドの一つ【機能】カロテノイドの一種で、目の黄斑部に存在する。紫外線を吸収し、活性酸素を除去する。ルテインは目に優先的に届くので、黄斑変性や白内障予防に。
★カロテノイドは動植物の赤色、黄色などの色素成分。人は体内で生成できない。
【多く含む食材】ほうれん草 とうもろこし ブロッコリー 卵黄 にら ゴーヤー ケール
アスタキサンチン:強力な抗酸化力をもち免疫力を高める
【機能】ルテインと同様、カロテノイドの一種。抗酸化作用があり、血流をスムーズにし、免疫力アップ。眼精疲労回復作用があり、目の老化防止にも効果的。
【多く含む食材】鮭 えび かに 赤い海藻
DHA・EPA:網膜や脳の組織を構成する不飽和脂肪酸
【機能】不飽和脂肪酸の一種。血栓を溶かし、血流をアップ。生活習慣病を予防する働きがある。血流改善は、目の不調にも効果的。また抗炎症作用もあり。
【多く含む食材】いわし さば まぐろ鮭 イクラ ぶり さんま
β-カロテン:目の機能や皮膚&粘膜の健康を保つビタミンAになる植物性成分
【機能】活性酸素を消去する抗酸化作用がある。目の不調全般に効果が高い。緑黄色野菜に多く含まれ、体内で必要に応じてビタミンAに変わる。
★ビタミンAには、うなぎなどに含まれる動物性のレチノールと植物性のβ - カロテンがある。
【多く含む食材】モロヘイヤ ほうれん草 かぼちゃ にんじん わけぎ
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3章構成で、老眼やドライアイなど「目の不調」の解説から、目に優先的に届くルテインなど「目に必要な栄養素」の解説、そして「目のために毎日食べたい料理」レシピが60種以上(!)、季節ごとに紹介されるなど「目の不調が心配な人」は必携の一冊です