「朝食は30年間、毎日同じメニューです」高血圧予防の名医が実践する健康術とは

新型コロナウイルスの流行により、感染予防対策とともに、免疫力という言葉をよく耳にするようになりました。では、免疫力を上げるために、名医と呼ばれる医師はどのようなことを心掛けているのでしょう? 今回は、高血圧の予防・改善法の確立者である、日野原記念クリニック所長、久代登志男(くしろ・としお)先生が実践する健康術をご紹介します。

「一喜一憂せずに淡々とした毎日を」

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[食事] 良質のたんぱく質と青菜で免疫力維持

良質のたんぱく質は体力と免疫力の維持に不可欠なので、赤身の牛肉、脂身を除いた鶏肉や豚肉、豆腐などを1日60~80g摂っています。

心臓血管系疾患とがん予防効果が確認されている青菜(キャベツ、レタス)のサラダも中皿1杯食べています。

食後の楽しみは、ナッツ入りチョコレートを数個。

ナッツやチョコレートは適量なら健康増進を期待できます。

朝食は30年間毎日同じメニューで、グレープフルーツ1個を搾ったジュース、低脂肪牛乳200ml、プレーンヨーグルト200g、ゆで卵1個分の白身。

毎日1個のグレープフルーツ、または2個のオレンジといったかんきつ類は心臓血管系疾患の予防効果があり、乳製品はカルシウム摂取と便通促進効果を期待して摂っています。

[運動] 日々少しずつ体を動かすだけ

通勤の片道30分を早足で歩くことと、駅の階段は2段跳び。

これが習慣になっていて、そのほかの運動は特にしていません。

[習慣] ワイン片手に見るSF映画で息抜き

新型コロナ流行以来、帰宅後はまずシャワーで清潔になり、自宅モードに。

その後、夕食までボトル半分の白ワインとともにSF映画を見てリラックスしています。

[その他] 体調管理を怠らず自宅時間を大事に

いまの状況は必ず終息するので、日々のニュースに一喜一憂しないこと。

メダカや植物、野菜など悠々とした生き物を育てるのもいいですよ。

「人間万事塞翁が馬」と心得て、今後にも生かせる過ごし方を習慣化することが大切です。

●久代登志男先生の1日(休日も同じ時間に起床)

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取材・文/岡田知子 イラスト/鈴木衣津子

 

<教えてくれた人>
日野原記念クリニック 所長
久代登志男(くしろ・としお)先生
専門は循環器学。特に高血圧の臨床と循環器疾患の予防において将来を見据えた健康サポートを行っている。(財)ライフ・プランニング・センター理事長も兼任。著書に『高血圧がスーッと落ち着くタオルグリップ法』など。

この記事は『毎日が発見』2020年9月号に掲載の情報です。

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