腰痛は、肩や腰に良い動作を習慣づけていくことで、予防や軽減ができるといいます。そこで、今回は医学博士の松平 浩(まつだいら・こう)先生に「腰痛を予防する起き上がり方」について教えていただきました。
意識して肩や腰に負担がかからない動作をする
日常の何げない動作が「肩こり」や「腰痛」を引き起こすことがあります。
「肩や腰に負担がかかりにくい動作を覚え、習慣にしましょう」(松平先生)
例えば、布団から起き上がるときは、上のような「良い起き上がり方」を意識します。
腰の疲労が蓄積されるほど、腰痛になるリスクは高まります。
普段から腰の疲れをため込まないように気を付けます。
「前かがみで本を読んだ後などは、こまめに『これだけ体操』をして疲れを回復させます」
記事はこちら:腰痛の予防&治療に!「これだけ体操」のススメ/腰ほぐし体操
腰痛を予防する起き上がり方
<良い起き上がり方>
① あおむけの姿勢で両足のひざを立てる。
↓
② ひざの角度はそのままに横向きになる。
↓
③ 上になっている方の手のひらをつき、体を支える。
↓
④ 両手をつきながら、ゆっくり体を持ち上げる。
<悪い起き上がり方>
あおむけのまま、勢いをつけて起き上がる。
■腰にこうして負担がかかります
睡眠中、同じ姿勢で固くなった筋肉を急激に動かすため、腰の筋肉や腰椎を傷めやすい。
取材・文/松澤ゆかり イラスト/やまだやすこ モデル/永谷佳奈