健康診断でぜひチェックを。糖尿病の診断で重視される「ヘモグロビンA1c」とは

冬になると外出が減りがちです。暖房の効いた家で、糖質の多いおもちやみかんを食べて、運動しない生活では、体に脂肪がつき糖尿病の原因に。糖尿病についての知識を深めて予防・改善をしましょう。長年、糖尿病の治療を行っている栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅先生に、糖尿病の診断で使われる「血糖値」と「ヘモグロビンA1c」について聞きました。

pixta_58737764_S.jpg血糖値とともに重要なヘモグロビンA1c

糖尿病かどうかの判定で、血糖値と同じように重視されるのが「ヘモグロビンA1c(エーワンシー)」です。

血糖値は測定した時点での数値ですが、ヘモグロビンA1cは過去1〜2カ月の血糖の状態を示す数値です。

日常的に血糖値が高いかどうかが分かるので、糖尿病の早期発見に役立ちます。

「糖尿病になると、食後に血糖値が急上昇して下がりにくくなります。『食後血糖値』が高い人は、糖尿病を発症している可能性が高いといえます」と栗原先生。

糖尿病の診断に使われる「二つの血糖値」と「ヘモグロビンA1c」

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二つの血糖値検査から糖尿病かどうかを判定

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空腹時血糖値と食後血糖値によって「正常型」「境界型」「糖尿病型」に分類されまます。
※経口ブドウ糖負荷試験(10時間以上の絶食後に75gのブドウ糖を含む水を飲み、
2時間後に血糖値を測定)の数値。

出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2019」を基に作成。

血糖コントロールの状態が分かるヘモグロビンA1c値

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4.3〜5.5 正常     この値を目標にする
5.6〜5.9 治療の目標  食事や運動で正常値を目指します。
6.0〜6.4 境界型    食事や運動で5.9%以下を目指します。
5.6〜6.9 合併症を予防 6.5%以上で糖尿病と診断されます。
7.0〜   危険     すぐに治療を開始する必要があります。

取材・文/松澤ゆかり  

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<教えてくれた人>

栗原毅(くりはら・たけし) 先生

医学博士、栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶應義塾大学教授などを経て現職。著書は『名医が教える「本当に正しい糖尿病の治し方」』(エクスナレッジ)など多数。

この記事は『毎日が発見』2020年1月号に掲載の情報です。

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