体の内側からキレイに! 体液の流れが整う「モゾモゾ体操」とは?

昔は少し無理してもへっちゃらだったのに、最近、体のあちこちがギシギシする・・・。その悩み、体の内側にある筋肉「深層筋」を鍛えれば、短期間でもセルフケアができるそうです。そこで、6万人以上を治療してきた整体のプロ・片平悦子さんの著書『1日90秒でよみがえる! ガチガチの体がスーッと楽になる 深層筋ストレッチ』(あさ出版)から、わずかな時間で体調やプロポーションを維持できるストレッチ法を連載形式でお届け。病院や整体に行く前に、まずはトライしてみては?

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体液循環が体に変化をもたらす

深層筋ストレッチを続けて、少しずつ変化が出てきたという人は多くいます。

一方で、「なかなか効果が感じられない」という人もいるかもしれません。

こうした違いがあるのは、人によって体のゆがみの程度に差があるからです。

たとえば、私は仕事柄、プロの格闘家やサーファーを施術する機会がありますが、事故やケガで体が大きくゆがんでいたり、ゆがんでから長い時間が経っていたりすると、ストレッチの効果が出るのに時間がかかります。

とくに筋肉は左右対称にあるため、ゆがみのせいで片方の筋肉はリラックスできるけど、もう片方は筋肉が反応しにくくリラックスできないことがあります。

そんなときは発想を変えて、別のアプローチでゆがみを取ります。

それが「体液」です。

体を構成する要素のうち、骨の割合は20%程度ですが、体液(血液、リンパ、脳脊髄液)はおよそ65%を占めています。

そのため体が激しくゆがみ、深層筋ストレッチで効果が実感できなければ、65%を占める体液のバランスをさきに整えて、ゆがみを解消すればいいのです。

体液は骨、筋膜、筋肉、脳、内臓など、いたるところに行き渡っています。

65%の体液循環を良い状態にしておけば、徐々に骨、筋膜、筋肉、内臓などの35%にも良い影響があるのです。

このように体液循環を促し、深層筋ストレッチと併用することで、激しいゆがみを解消できます。

そして体液の生成・循環を正常にするのが「モゾモゾ体操」です。

体内のすみずみに「3つの体液」を流そう

3つある体液のうち、「血液」と「リンパ液」はおそらくご存じでしょう。

問題は「脳脊髄液」です。

「脳脊髄液って何? 聞いたことないんだけど......」という方も多いでしょう。

脳脊髄液は、脳と脊髄を守る水です。

パックに入った豆腐が頭の中にあるのをイメージしてみてください。

豆腐(脳)は柔らかくて崩れやすいので、パック(頭蓋骨)に入れられ、水(脳脊髄液)の中に浮かべておくことで、外からの多少の刺激では潰れないように工夫してあります。

この脳脊髄液は、喉の奥にある「蝶形後頭底結合」という部分がポンプのように上下に動き、脳の中の「脈絡叢(血管の集合体)」から染み出すように生産されます。

ですが、場所柄、見ることも触ることもできません。

ただし、蝶形後頭底結合を動かすリモコンが「仙骨」(脊椎下部にある三角形の骨)にあるため、仙骨を上手に動かすと、蝶形後頭底結合のポンプが刺激され、活動が徐々に正常化していくのです。

そんなことを長年の施術中に発見して紹介するのが「モゾモゾ体操」です。

深層筋ストレッチとの相乗効果で、体の不調も軽減されていくはずです。

朝と夜の深層筋ストレッチ前に「モゾモゾ体操」で効果アップ!

1.骨盤に軽く手を当てる(腸骨を固定する)

目的】腸骨を固定して仙骨だけを動きやすくする

布団やじゅうたんの上でやってみましょう。

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手のひらをそえておくイメージで。腸骨を安定させるため、腰のでっぱり部分に手を置きます。力は入れなくても大丈夫ですよ。

2.鼻呼吸をしながらゆっくり2cmほどかかとを押し出す

効果】脳脊髄液を循環する

息を吐きながらかかとを押し出し、吸いながら戻す。

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力を抜いた状態で左右交互に5~7回ほど繰り返す。2cmがわからないときは膝を交互に軽く押し出すイメージでOK。

3.アゴをほんの少し天井に向けて、すぐに元に戻す

【効果】脳硬膜と脊髄硬膜のバランスを取る

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アゴを上げる。息を吐きながら肘を軽く上げる。アゴを下げる。息を吸いながら肘を元に戻す。頭と首をつなぐ硬膜を刺激するのが目的。大きく動かす必要はありません。アゴの上げ下げを終えたら、手をの(1)位置に戻して(4)へ。

4.両足を同時に左右に動かす

【効果】脳脊髄液を生成する

息を吐きながら左へ。吸いながら戻し、吐きながら右へ。ゆっくり3往復する。

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仙骨を動かすのが大切。骨盤全体が動くような大きな動きは非効率です。倒し過ぎに注意しましょう。

両足を動かしたら「(2)足の押し出し」を行い、脳脊髄液を循環させて終了。

朝やるときは必ず(2)まで行ってください。(4)でやめると、脳脊髄液が増えて立ちくらみを起こすことがあります。

撮影/河上真純 モデル/谷 朱織

90秒でガチガチの体が軽くなる「深層筋ストレッチ」記事リストはこちら!

069-shinsoukin-syoei.jpgストレッチ方法は写真でわかりやすく解説。肩と腰の2カ所を「起立・着席・仰向け」の3パターンで教えてくれるから、自分の楽な姿勢でできるのもうれしいです

 

片平悦子(かたひら・えつこ)

一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会(JPSA)代表。赤門鍼灸柔道整復専門学校で鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を取得。30年間で6万人を超える治療経験で得た整体技術を、2012年より一般社団法人 日本パーフェクト整体普及協会で後進に伝えている。2016年からハワイに渡り、整体サロンを開業。

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『1日90秒でよみがえる! ガチガチの体がスーッと楽になる 深層筋ストレッチ』

(片平悦子/あさ出版)

運動は苦手だけど健康でいたい・・・多くの人が抱くその願い、「深層筋ストレッチ」でかないます。必要なのは、1日たった90秒の時間。体のゆがみ解消、血行促進、内臓機能の回復に効果を発揮する6つのストレッチで、体のセルフケアとプロモーションの維持が短期間できる魔法の1冊です。

※この記事は『1日90秒でよみがえる! ガチガチの体がスーッと楽になる 深層筋ストレッチ』(片平悦子/あさ出版)からの抜粋です。
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