昔は少し無理してもへっちゃらだったのに、最近、体のあちこちがギシギシする・・・。その悩み、体の内側にある筋肉「深層筋」を鍛えれば、短期間でもセルフケアができるそうです。そこで、6万人以上を治療してきた整体のプロ・片平悦子さんの著書『1日90秒でよみがえる! ガチガチの体がスーッと楽になる 深層筋ストレッチ』(あさ出版)から、わずかな時間で体調やプロポーションを維持できるストレッチ法を連載形式でお届け。病院や整体に行く前に、まずはトライしてみては?
ぴったりの深層筋ストレッチを見つけよう
では、具体的なストレッチの方法を説明しましょう。
ストレッチする深層筋を「肩」と「腰」の2カ所に分け、自分の姿勢にあったストレッチを選ぶようにしています。
体の支柱でもある骨盤から背骨は、体全体のゆがみに関わるため、深層筋ストレッチで姿勢を矯正することが、ゆがみ解消につながるのです。
姿勢のゆがみは、次の3タイプに分けられます。
●猫 背
●反り腰
●腰曲がり(腰猫背)
自分がどのタイプなのかは、次の方法で確認しましょう。
1.壁に「後頭部」「肩甲骨」「仙骨」「かかと」を付けて1 分間直立する
2.姿勢がゆがんでいる場合、次のような状態になりやすい
【猫 背】 体勢が苦しくて前傾姿勢になる。又はアゴが上がる
【反り腰】 壁と腰のすき間に手首以上がすんなり入る
【腰曲がり】 後頭部が壁につかない。又はつけていられない
猫背=背骨(上部分)のゆがみ →肩の深層筋ストレッチ
反り腰 or 腰曲がり(腰猫背)=骨盤のゆがみ →腰の深層筋ストレッチ
もし、自分がどのタイプかわかりづらいという場合、肩と腰それぞれのストレッチを試してみましょう。
体がまったくゆがんでいないという人は少ないので、何かしらの体調改善が見込めます。
こんな自覚症状はありませんか?
【猫背の人の特徴】
□首の前弯角度が30度以下(=ストレートネック)
□日頃からアゴが前に出た前傾姿勢が多い
□PC作業など何かの作業に没頭しやすい
【反り腰の人の特徴】
□出っ尻
□30分以上同じ姿勢で立っていると腰が痛む
□仰向けに寝たときに、腰部に自分の手のひらがスッと入る
【腰曲がりの人の特徴】
□イスに座ると肛門が座面についている&膝が開いている
□内腿にうまく力が入らない
□あぐらや横坐りの姿勢がラク
イラスト/中山成子
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ストレッチ方法は写真でわかりやすく解説。肩と腰の2カ所を「起立・着席・仰向け」の3パターンで教えてくれるから、自分の楽な姿勢でできるのもうれしいです