菓子パン・お米が朝食の男は稼げない/稼げる男は食事が9割(13)

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食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。

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菓子パン・お米が朝食の男は稼げない

朝食に関しては「朝食を食べるより、ぎりぎりまで寝ていたい」という方も多いと思います。特に独身男性だと、料理しないですむコンビニのおにぎりや菓子パン、食パンにジャムを塗って手早く食べて家を出るなんてパターンではないでしょうか。

朝食はしっかり食べて、脳にブドウ糖を送らないといけない! などと、朝食はしっかり食べるべき論を展開する人ほど、意外といい加減な朝食を摂っているものです。特に、なんでもいいから食べるべきだと思っている人ほど、お手軽なパンに走る傾向があり、朝から1日の必要量以上の糖質を摂取して、いきなりエネルギーを余らせる行為に走っている人もよくいます。また、朝からシャキッとエナジードリンクや缶コーヒーという人も多いですね。

正直、こうした糖質に偏った朝食のパターンを繰り返していたら、メタボまっしぐらだといえるでしょう。

ここで私の朝食を紹介しておきましょう。私は、ごはんやパンなどの糖質を中心とした朝食を摂ると、逆に眠くなってパフォーマンスが下がることが多く、昔はその理由がよくわかっていませんでした。朝食は摂るに越したことはないと思っていましたが、よく考えてみれば学生時代から朝からパンを食べたりしていると、どうも1、2限目が眠くて集中ができないという状況だったのです。

そして、朝を抜いた方がむしろ頭がスッキリするという感覚から、積極的には朝は摂らず、親からも「ちゃんと朝食は摂らなければだめだ」と叱られていました。

それが今になって、朝食で糖質中心の食事をすることで過剰に血糖値が上昇し、そのあとインスリンの作用で急降下をしてしまうために眠くなってしまい、逆にパフォーマンスが下がるということがわかったのです。

そのことがわかってからは、朝食の糖質の量を減らし、スクランブルエッグやオムレツ、ゆで卵などのタンパク質や脂質が豊富な卵料理を中心に、納豆や鶏肉、サバ缶などの高タンパクなものを摂るようになりました。もちろん、活動量に応じて米やパンも少量食べたりすることもあります。

時間があまりないときなどは、サプリメントとしてプロテインを利用することもあります。プロテインは運動をする人が飲むもののイメージが強く、運動しない人が飲んでも体脂肪になるだけ......という印象があったり、ムキムキになるための筋肉増強剤のようなイメージがあったりしますが、全くの誤解です。

プロテインは、日本語のタンパク質を英語で言い換えただけのものですし、糖質の固まりである砂糖をシュガーと言っているのと何ら変わりません。むしろ、同じ量の砂糖とはいわず米やパンを食べるくらいなら、プロテインを同量摂取した方がよほど体内では有益な栄養となり、体脂肪となる率は格段に下がります。1gあたり4㎉というカロリーの評価は同じなのに、体内で起こる変化は全く異なります。

もちろん、プロテインは液体なので、固形物と違って腹持ちが悪いですから、それだけ飲むとすぐにお腹が空いてしまいます。コツとしては、水溶性食物繊維(イヌリンや難消化性デキストリン)を加えたり、良質な脂質(オメガ3系オイルやMCTオイル)を加えたりすると、消化がゆっくりになって、腹持ちが良くなります。

朝からステーキや焼き肉を食べられる人であれば、それはそれでいいでしょうが、朝からそんなガッツリ系の食事は無理という人は、卵料理や納豆、サバ缶、プロテインがおすすめです。ただし、タンパク質がいいからといってソーセージやハム、ベーコンなどはなるべく避けてください。というのも、これらの加工食品の多くは、質の悪い脂質や添加物がたっぷりと入っていて、総合的な判断をすると、摂取する優先度はさがるからです。もちろん決して口にしてはいけないという意味ではありませんが、おすすめはしません。

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森 拓郎(もり・たくろう) 

1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。

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『稼げる男は食事が9割』

(森 拓郎/KADOKAWA)

ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?

 
この記事は書籍『稼げる男は食事が9割』からの抜粋です

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