どうしてつま先立ちが効くの?
足裏はたくさんの筋肉でできています
くるぶしからつま先までの骨は、片足28個。一方、筋肉は、足底筋膜の内側に足底筋群があります。足底筋群は短母趾屈筋(たんぼしくっきん)、母趾外転筋(ぼしがいてんきん)など、多くの筋肉で構成されています。
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足裏の役割は?
●バランス力
全身を支えて立ち、自由自在に移動できる力。これは、足裏の縦横にあるアーチのおかげ。
●クッション性
体重や着地の衝撃など、重力による負担を受け止める作用。ここでもアーチの存在が重要です。
●バネ機能
歩く、走るときの体重移動や、ジャンプするときなど、運動するための機能を担っています。
●足首との連携
足裏の筋肉と足首が連携することで、脚全体の筋肉やかかと、ひざ、股関節などの関節にも連携し、全身を思い切り動かせます。
足裏のアーチを支える筋肉の筋力アップが重要
足裏の役割は、上記の4つ。
これらが作用するには、足裏のアーチがつぶれないように筋肉を鍛えることが大切。
「つま先立ちをすると、足裏のアーチを支えるために必要な部分に筋肉がつき、弾力性が備わります。足裏の関節も柔軟になり、動きもスムーズに。血流も良くなります」(冨澤先生)。
ポイントは、指で立つつもりで行うこと。
1回10秒で十分です。
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取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 イラスト/秋葉あきこ