「やせホルモン」を増やす「ホエイ」は食前に飲むのがベスト/10キロ楽にやせる

世に溢れる多くの「ダイエット本」。あなたもそれらのダイエット本を読んで様々なダイエット法を試してみたのではないでしょうか。しかし、食べるのを我慢してすらやせなかったのは、あなたの腸に「おデブ菌」がしっかり棲みついているからかもしれません!

腸内環境・腸内フローラを健康に保てば、あなたも「やせ体質」になれる可能性が......!
5分で作れる「酢玉ねぎ」やヨーグルト由来の「ホエイ」などを使って健康的にやせる、画期的「ダイエット」法です。

※この記事は『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』(藤田紘一郎/KADOKAWA)からの抜粋です。

「やせホルモン」を増やす「ホエイ」は食前に飲むのがベスト/10キロ楽にやせる pixta_24174769_S.jpg前の記事「捨てないで! ヨーグルトのホエイが「やせホルモン」の分泌を増やしてくれる/10キロ楽にやせる(9)」はこちら。

 

◎ホエイは食前に飲むのがお勧め

「ホエイ」を飲むと、なぜ「やせホルモン」が増えるかといえば、「やせ菌」や「善玉菌」など、腸でいい働きをする細菌が増えて活性化するからです。

いい働きをする細菌が作り出す物質は、ホルモンを合成するときに欠かせません。
小腸で作られるやせホルモンの「インクレチン」以外にも、消化管ホルモンといわれる「セクレチン」や「コレシストキニン」などの合成でも、腸内細菌の助けを必要としています。

セクレチンは、胃酸で強い酸性になった食べ物が、胃から十二指腸へ入ってくるときに中和するように促す作用があります。強い酸性のままでは、十二指腸や小腸の細胞が壊れてしまうからです。そして、コレシストキニンの働きも助けます。

コレシストキニンは、胃から十二指腸へ食べ物が送られてくるスピードをゆるめる作用があります。「やせホルモン」にも、そのような作用があるのですが、コレシストキニンは、膵臓や胆のうに消化酵素をたくさん出すように働きかけて、ゆっくりと送られてきた食べ物の消化を助けてくれるのです。

このように、腸でいい働きをする細菌は、「やせホルモン」をはじめとするさまざまなホルモンに関わっています。その働きをサポートするために、「ホエイ」が役立つのです。

 

「ヨーグルトは食後のデザートに食べることが多いのですが、ホエイはいつ飲んだ方がよいですか?」
といったご質問を受けることがあります。腸内細菌に真っ先に届けて、「やせホルモン」を上手く働かせるには、「ホエイ」を食前に飲むのがお勧めです。

先程もお話をしましたが、「やせホルモン」はブドウ糖の吸収を抑えるなどの働きをします。食後に飲んでも、ブドウ糖が吸収された後では意味がありません。食前に「やせホルモン」を作りやすい環境にしておくことが大切で、「ホエイ」は食前に飲むことで効果を発揮するのです。

「飲むといわれても、ヨーグルトの上澄みは、カップの中を見ると少ししかありません。これだけで役立ちますか?」
と、いわれることがありますが、「ホエイ」は、ヨーグルトの乳脂肪分を除くことで簡単に作ることができます。

みなさんは、ご自宅にドリップコーヒーを作る容器をお持ちですか? コーヒーの粉を入れるフィルターに、ヨーグルトを入れて、上からラップをかけて冷蔵庫で一晩置くと、コーヒーの代わりに「ホエイ」ができます。

キッチンペーパーを敷いたザルを容器に載せて、ヨーグルトをキッチンペーパーの上に置くことでも、作ることができます。「やせホルモン」を増やす「ホエイ」は食前に飲むのがベスト/10キロ楽にやせる 02 ホエイ.jpg

 

●時間をかけてヨーグルトをこせば、簡単にホエイは作れます


ポイントは、室内にそのまま放置しないことです。ラップもかけずに長時間室内に置いておくと、「ホエイ」に雑菌が混じってしまうことがあるので注意しましょう。
「ホエイ」は、酸味が強く飲みづらいので、牛乳とはちみつを加えてよく混ぜると、インド料理店でよく出される「ラッシー」のような味わいになります。

使うヨーグルトによって「ホエイ」の酸味が変わりますので、牛乳やはちみつを少しずつ加えてかき混ぜて、味見をしながら作るとお好みの飲み物に仕上がります。

牛乳が苦手な方は、野菜ジュースやスムージーにはちみつと一緒に「ホエイ」を入れてみてください。はちみつには、腸内細菌が喜ぶ「オリゴ糖」が含まれています。「ホエイ」と「はちみつ」で、「やせホルモン」をたくさん作りましょう!

 

次の記事「太った人のヨーグルト食はダイエットには逆効果ってホント?/10キロ楽にやせる」はこちら。

 

藤田 紘一郎(ふじた こういちろう)

1939年、旧満州生まれ。医師、医学博士、東京医科歯科大学名誉教授。東京医科歯科大学卒業、東京大学医学系大学院修了後、金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学教授などを歴任。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で、日本寄生虫学会・小泉賞を受賞。1995年、講談社出版文化賞・科学出版賞を受賞。主な著書に『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』(KADOKAWA)、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房)、『脳はバカ、腸はかしこい』(竺五館)、『腸内フローラ医者いらずの驚異の力』(宝島社) など多数。


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『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』

(藤田紘一郎/KADOKAWA)

世の中には様々なダイエット法の情報が溢れていますが、なかなか思うようにやせられないという人も多くいます。

そうした「やせにくい」人は、実は試してきたダイエット法が悪いのではなく、「やせる体質」づくりができていなかったのかもしれません。腸内環境・腸内フローラを整えれば、無理なく目標体重に近づけることも夢ではありません。健康な腸内環境と「やせ体質」が手に入る、「酢玉ねぎ」やヨーグルト由来の「ホエイ」の作り方も丁寧に紹介!医師である著者が自信をもっておすすめする、健康的にやせるための画期的ダイエット本です。

 

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この記事は『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法』からの抜粋です
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