舌を見れば、カラダの不調がわかる! 「正常な舌の特徴」5つ【チェックリストあり】

『舌こそ最強の臓器』 (桂文裕/かんき出版)第1回【全5回】

食事から発声、さらに呼吸や体のバランス維持まで、「内臓の鏡」と呼ばれる舌は、私たちの想像以上に多くの役割を持つ「臓器」です。しかし、私たちが舌について知っていることはごくわずか。耳鼻咽喉科専門医・桂文裕先生による『舌こそ最強の臓器』は知られざる「舌」の役割を知り、健康維持に活かすための一冊です。本書から、私たちの健康に深くかかわる舌を使った健康法を紹介します。

※本記事は桂文裕著の書籍『舌こそ最強の臓器』(かんき出版)から一部抜粋・編集しました。


舌は口ほどにものをいう。舌はカラダの不調を教えてくれます

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カラダをつくっている細胞は、つねに新陳代謝で入れ替わっています。なかでも、舌の細胞は新陳代謝が極めて速いのが特徴で、3〜7日で粘膜が入れ替わります。

だからこそ、1秒たりとも歩みを止めないカラダのコンディションを、舌の状態はリアルタイムに反映しているのです。

中医学では「舌は内臓の鏡」といわれるように、舌を見れば、その人のカラダの状態もある程度判断できます。舌を毎日見てチェックし、内臓や体調の変化に気づくことが健康維持の秘訣と言えます。「舌は口ほどにものをいう」のです。

正常な舌には、下のリストに挙げたような特徴があります。ピンク色から淡紅色で適度な湿り気があり、白い舌苔が薄く表面を覆っています。

舌を見るときは、口を大きく開けて、舌の力を抜いた状態で大きく出して観察します。飲食は舌苔の色や量に関係しますから、食後は避けるようにしてください。

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桂文裕
医療法人秀康会ましきクリニック院長。医学博士/日本耳鼻咽喉科学会専門医/上益城郡医師会理事。1964年、熊本生まれ。熊本大学医学部を卒業し耳鼻咽喉アレルギー科を専攻。大学病院時代は頭頸部がん治療に従事し、がん手術や最先端の免疫治療を行い治療成績の向上に貢献。舌との関わは深く「舌がんに対するリンパ球免疫療法」のテーマで医学博士を取得。2003年、熊本県益城町に「ましきクリニック」を開設。2016年に起きた熊本地震によって甚大な被害を受けたが、復興活動や避難住民の健康管理に携わり、「病気にならない町づくり」が自分の使命と確信。イベントや健康セミナーを定期的に開催し、町を元気にする活動を続ける。耳鼻咽喉科専門医として舌を診た患者数はのべ数十万人に及び「舌博士」としてマスコミにも出演多数。著書に、『12人の医院経営ケースファイル』(共著、中外医学社)、『健康医学』(共著、フローラル出版)がある。

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※本記事は桂文裕著の書籍『舌こそ最強の臓器』(かんき出版)から一部抜粋・編集しました。

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