仕事も恋も、何もかもうまくいかない...年齢に関わらず誰でもそんな時期がありますよね? この状態、実は「考え方や言葉遣いを少しだけ変えれば解消できる」と、女性のための人材育成塾を主宰する朝倉千恵子さんは言います。そこで、朝倉さんの著書『仕事も人生もうまくいっている女性の考え方』(あさ出版)から、ちょっとした工夫で充実の日々を過ごせる「美意識と処世術」について、連載形式でお届けします。
メイクにムラがある女性は仕事にもムラがある
以前、とても仕事ができる女性がいました。
けれどもなぜか、結果を出す時とそうでない時に差があるのです。それが時々なら、具合が悪かったなど何か原因があり、たまたまそうなってしまったのだなと理解できるのですが、彼女の場合、平均的な仕上がりがなく、必ず満点か赤点のどちらかに偏るのです。
なぜこうも極端なのだろうかと、不思議に思って彼女の仕事ぶりを観察したところ、あることに気がつきました。
「今日は、目上の偉い方と面談なので」と完璧にメイクし、素敵なワンピースで出勤してきたかと思うと、その翌日には「今日は何も予定がないので」と、ノーメイクに髪をざっくりと束ねただけ、ラフなパンツ姿で出勤するなど、装いにムラがありすぎるのです。
お客さまには会わないのだし、作業に集中するだけだからメイクは必要ないという彼女の考えは一理あり、何の問題もないように見えるでしょう。
しかし、全力でやる時、手を抜く時、とやる気に緩急をつける癖がある人は、気持ちにもムラが出てしまいがちです。そのため、当然、仕事の結果にも影響します。
女性の仕事のやる気とメイクの状態の関係は様々なところで言われています。
ある女性サイトで「やる気の出し方に」についてアンケートをとったところ、多くの女性が「メイクがうまくいったときにやる気が高まる」「頑張らなくてはならないときはメイクで気合を入れる」などといった声が集まりました。中には、「メイクを適当にしたときは一日中ダラダラしてしまう」といった意見もありました。
メイクやオシャレは、一見個人の好みのように思うかもしれませんが、人は見た目で快・不快を感じ、そこから人のよし悪しや好き嫌いまで判断します。それは自分相手であっても同じです。
ふと鏡に映った自分がぼさぼさの髪でメイクも雑だったら、やる気など出ないですよね。
さらに、あなたの中の自分像がだらしのないあなたの姿になり、セルフイメージが傷つき、行動も姿勢もその姿に見合ったものになってしまいます。
反対にキレイな自分を見ることができれば気分も上がり、自信をもって行動できます。
いつでもあなたらしく臨めるように、キレイにしていましょう。
常にキレイを心がける
時々、「人間は見た目や恰好じゃない、中身だ」と言い、外見をおろそかにする人がいますが、この考え方は、絶対に損だと感じます。
相手を尊重し思いやる気持ちがあっても、形に表わさなければ伝わりません。いくら「あなたに会いたくて今日はわざわざ来ました!」と言葉で伝えても、穴の開いたスエット姿にボサボサの髪では、相手は気持ちよくその言葉を受け取ることはないでしょう。パーティーや式典など、公式の場において、とくに女性はおしゃれをすることがその式典への敬意を表すことになります。
最近、出勤時はすっぴんにマスクをしただけの状態で、就業時間までに少しずつお化粧を施すという女性もいるようで、電車やバスの中で化粧をする女性を見かけることも増えてきました。
本人としては、誰にも迷惑をかけていないつもりかもしれませんが、女性として魅力的かと問われると、決して見目がよいものではありません。
すっぴんの姿、あるいは化粧をしている途中の姿を、大事な取引先の担当者、片想い中の相手に見られてしまう可能性もあります。この時、堂々と振る舞えるかというと、そうはいかないでしょう。
こんなことで、チャンスを失うなんてもったいない。いつ誰と出会ってもいいように、常に美しくあることを心がけて過ごしましょう。
Hint『見た目も仕事も常に緊張感を持つことで質が保たれる』
40のヒントで「自分の魅力」を再発見! 仕事もプライベートも充実できるメソッドがまとめられています