「50代女性を美しくしたい!」64歳のメイク専門家が教える「清潔感メイク」って?

気づいたら、顔がずいぶん老けていた――年齢を重ねると、ふと感じることがありますよね。たしかに加齢は原因の一つですが、もしかしたら「間違ったメイク」によって「顔の老け」を強調しているだけかもしれません。そこで、5万人以上もの女性のメイクを変えてきた浅香純子さんの著書『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(大和書房)から、10歳は若返る「自分でできる清潔感メイク術」のヒントをお届けします。

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生理が終わるすばらしさ!

私は55歳のとき、30年以上勤めた大手化粧品会社を退社して、大人の化粧教室を始めました。その私の経験を振り返ってみて、女性にとって50代は、今までの人生にひと段落つけ、次のステージへ移る変化の時期ではないかと思います。なぜなら、私自身、この時期にいろんなものから解放される、自由になれる感覚があったからです。

何から自由になったか。人によっては、「あそこの奥さん、あんなことしてる」っていう世間の目や、「○○ちゃんのママ」という立場、そして、私の場合は仕事上での立場から。

それからもうひとつ、ものすごく大きなことがありました。生理からの解放です。生理がなくなるって、ある意味ショックではあるけれど、いい風に考えれば、40年近く続いてきた、あの憂鬱さや不自由さから解放される。いつでも、気にせずに白いパンツがはけるっていうのも、なかなかいいものですよね。

いろんな立場の方がいるので、みんながみんな、この年代でその感覚を味わえるとは限りません。でも、心も体も転換期を迎えているこの時期に、1度立ち止まって自分のことを見なおす時間をもつことは、とても大切だと思います。

忙しい30代、40代、私たちは時間に追われ、知らず知らずのうちに、すべてのことを手早く行なう術を身につけてきました。短時間にいろんなことをこなせることが、有能だと思い込んできました。

メイクも同じ。いかに短時間で身づくろいを終えるかにばかり気が行ってしまい、そのメイクが自分に合っているか、きちんときれいになっているかを確認せずにきてしまった。

そしてある日、自分の顔とメイクが合っていないことに気づくのです。そんなメイクに困っている50代の女性をきれいしたいと思って始めたのが、大人の化粧教室でした。

第2の人生を始めるのには遅くない

そのきっかけは、53歳のとき。当時勤めていた化粧品会社で新ブランドを立ち上げたときに、「大人のメイクレッスン」を始めたことでした。

それまでは、ビューティアドバイザーがお客様の顔にメイクをほどこすスタイルが一般的でしたが、自分でできなければきれいは続かないということに気づいたのです。だから、お客さまが自分でメイクできるように、私が先生となり、5~6人に教えるレッスン会を開くようになりました。

それまではプロモーションや商品開発などの仕事をしていたので、実際にお客さまと触れ合うようなことは初めての経験でした。でも、自分の手できれいになっていく女性の姿を目の当たりにして、「これだ!」と思ったのです。

それから2年後、55歳のときに辞表を出す決心をしました。ただ、私自身の役職やブランドを持っていたこともあり、すんなりとは退職できずに悶々とする日々を過ごしていました。

でも、こっそり退社を応援してくれる人が出てきて、「浅香は今、55歳。新しいことを始めるには肉体と精神のギリギリの年齢。再スタートを切るにはいいタイミングだ」と言って、背中を押してくれたのです。

その言葉のあと押しもあって会社を退社し、Sayを立ち上げ、大人の化粧教室を始めました。

どうしてもやりたいことがあれば、新しいことはいつからでも始められます。50代だからといって、自分のやりたいことをあきらめる必要はないんです。だって人生100年と考えたら、まだ50歳。やっと折り返し地点についたばかりなんですから。

気分年齢と見た目年齢、そして実年齢のギャップ

レッスンを始める前に、生徒さんと雑談をするのですが、そのときになぜ教室にいらしたかを聞くと、

「今までのメイクが似合わない」
「メイクのアップデートができていない」
「お気に入りの口紅が似合わなくなってきた」
「ファンデーションの色が分からなくなった」

という答えが返ってきます。

実際、年を取ると今までのメイクが似合わなくなるのは、読者のみなさんも実感されていると思います。でも、なぜ似合わなくなったのか、その理由を知っている人は案外少ないのです。逆に、それが分かったら、今のあなたに似合うメイクが見えてきます。

あなたは何歳ですか?気分的には何歳だと感じていますか?

30代から50代の女性に、こんなアンケートを取ったことがありました。結果は、30代では気分年齢が実年齢より平均マイナス5・2歳、40代では平均マイナス7・7歳、50代は平均マイナス13・7歳。年齢を重ねるほど、気分年齢と実年齢の差が大きくなっていて、50代の女性たちの気分年齢は、30代でストップしているのです。

さらに、「見た目年齢は何歳だと感じていますか?」という質問に対して、50代はマイナス5・6歳という結果でした。

気分年齢は30代なのに、見た目年齢は40代。この気分と見た目の年齢ギャップを埋められずに間違ったメイクをしているのです。

ギャップを埋めるのは「清潔感」

この矛盾を解決するには、どうしたらいいのでしょうか。

単純に、見た目年齢を若くするメイクをすればいいんです。若い頃のままのメイクをしても、老けを感じる部分を隠すメイクをしても、実年齢が強調されるだけで、見た目年齢は若くなりません。

キーワードは「清潔感」。

50代の肌や顔に現れたシワ、シミ、たるみなどによる複雑さが「老け」の原因であり、その「老け」が増えることで、見た目から清潔感を奪っていきます。だから、新しく清潔感をつくり出して、増やしていくことで、見た目が若くなり、気分と見た目の年齢ギャップが縮まる。

その唯一の方法が「清潔感メイク」なのです。

きれいになることだけを目標とするメイクでは不十分。大人は何よりもまず、清潔感をつくり出すことが目標でなければなりません。清潔感をつくり出しているうちに、若くなり、きれいになる。これが大人の目指すべきメイクです。

気分年齢と見た目年齢のギャップがなくなった、10歳若返ったあなたを想像してみてください。どんな気持ちになりますか?何を始めますか?

清潔感メイクをきちんと理解して、実践すれば、それが現実になります。だから、変えることを恐れないでください。そして、どんどん変わっていく自分を楽しんでください。

064-syoei-50saikara.jpgアイライン、眉毛、チーク、口紅などパーツごとの清潔感メイク術から、日々のお手入れ方法まで、予約の取れない大人のメイク教室のメソッドが網羅されています

 

浅香純子(あさか・じゅんこ)

1955年生まれ。早稲田大学法学部卒。Say若創り学教室主宰。長年、大手化粧品会社でブランドマーケティングを担当。メイクアップアーティストブランド「RMK」、大人の女性のためのコスメティックブランド「SUQQU」「CHICCA」を立ち上げる。2012年10月に中高年向けのスキンケア&メイクを学ぶための「若創り学教室」を東京、銀座にオープン。

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『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』

(浅香純子/大和書房)

NHK「助けて! きわめびと」出演で大反響! 大手化粧品会社に30年以上務め、女性の願望と現実を見つめてきた著者がたどり着いた答えは、「清潔感」の反対が「老け」ということ。5万人が「自分の顔が好きになった!」メイクメソッドをもとにした本書は、50代以上の全ての女性に贈りたい「読む美容液」。若かったころに抱いていた鏡の前での楽しい時間、もう一度味わってみませんか?

※この記事は『50歳からは塗りすぎをやめると美しくなる~銀座、予約の取れない大人のメイク教室』(浅香純子/大和書房)からの抜粋です。
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