介護付有料老人ホームってどんなとこ? 居室の設備をチェックしてみた!

老人ホームに入居したらその施設が生活の基盤です。入居を検討する際は資料集収のほか見学会や体験入居に参加し、施設の雰囲気やサービスを事前に知っておくことが重要です。では、見学する際には何をチェックすべきでしょうか。そこで千葉県佐倉市にある介護付有料老人ホーム「佐倉〈ゆうゆうの里〉」を見学してきました。ここは自立時に入居し、介護が必要になっても終身で暮らせるホームです。

ホームの場所は千葉県北部、佐倉市の郊外。自然豊かな約1万坪の敷地には自立者用の一般居室が4棟と、介護用居室が1棟、計5棟が立ち、レンガ造りの外観が大学のキャンパスのような趣。歩道を散歩する入居者を多く見かけました。敷地内には銀行ATMもあるほか、最寄り駅まで送迎バスも運行。入居費用は都内平均と同じ3000万円以上と安くはありませんが、郊外だからこそ、この費用でここまで施設が充実しているとも言えそうです。

 

■介護居室はどこをチェックすべき?

広さ、間取りのほか、キッチンや浴室、トイレ、介護ベッドなどの設備、緊急用コールやインターホンなどの有無の確認が重要です。

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1. 日常的に介護が必要な方が生活しやすいよう配慮した居室。バリアフリーで、洗面所が付いた広いトイレ、キッチン、電話、介護ベッド、収納を完備。24時間対応の緊急用コールも設置されています。

2. 各フロアに「ケアステーション」を配置。介護士やヘルパーなどが常駐し、寝たきりの人や認知症の人にも24時間体制で対応している。

3. 体調の悪い方はすぐにスタッフを呼び出せるよう、ペンダント型の緊急用コールを首に。

4. 部屋の緊急用コールは押しやすいよう大きく表記。

5. 廊下などには緊急時のために担架、AED、ヘルメットなどが配置され安心。ストレッチャーには入居者手作りのパッチワークが。

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6.7. ちなみに、別棟になっている自立者用の一般居室はどうなっているかというと、バリアフリーでキッチンや浴室、押入れ、エアコン、ベランダなどを完備。また、介護室と同じくトイレや浴室に緊急用コールボタンがありました。

8. ほかにも、コンシェルジュサービスがあり、食事や宅配の取りつぎ、家事の援助などの相談に応じてくれます。

※施設の「チェックすべきポイント」は全国有料老人ホーム協会発行『有料老人ホームの基礎知識』を参考にしました。

 

介護付有料老人ホーム 佐倉<ゆうゆうの里>

自立時から入居する介護付有料老人ホーム。入居後、生涯に渡り心身の状態に合わせてケアしてくれる。24時間介護の介護用居室があり、介護が必要となった時は自立時に生活する一般居室から住み替える。

住所/千葉県佐倉市鏑木町270-1 電話/0120-0272-65 料金/全額前払い制、一般居室1人入居1K・3,064万円~2LDK・4,108万円ほか(施設を終身利用する家賃相当額、介護保険給付対象外の介護や生活支援サービスの介護費などを含む)。管理費や食費、光熱費など月々の生活費の目安は1人入居125,940円。見学会1人1,000円(日帰り、昼食付き、要問合せ)

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後編「介護付有料老人ホームってどんなとこ?見学体験記②食事&共用施設ほか編」はこちら。

 
この記事は『毎日が発見』2017年7月号に掲載の情報です。

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