性別:女
年齢:47
プロフィール:平凡だけど幸せに暮らしていた2児の母です。40代で大変悲しい経験をしてしまいました。義母の認知症で介護施設探しも。山あり谷ありの人生ですが、今はたくましく生きています。
当時義母は81歳、その10年前に義父を亡くして以来一人で暮らしていました。ですが、義母の子供達が家の近くに住んでいたので、みんなでかわるがわる訪ねて様子をみていました。
義母はかなりしっかりしていた人だったので安心していましたが、ついに一人で生活するには支障が出るような物忘れなどの認知症の症状が出始めたので、親族会議をした結果、施設に入っていただく決断をしました。
施設に入るにはまず市役所に相談します。市役所の方がケアマネージャーを紹介してくれるので、その方に様子を見ていただき要介護認定をされないと、入所することが出来ません。
義母はその時は要介護2でしたので、まずは老人健康保健施設という所に行きました。老健と呼ばれる場所です。老健は、体の悪い部分に整骨院の様に電気をかけたり、認知症でしたら進みを遅らせるようなプログラムがあったりと、回復を目的としている施設です。そして入所は一時的なもので、いずれは退所をしなくてはなりません。
一方、特別養護老人ホーム、通称特養は要介護3以上の方が入所可能で、こちらは終の住家となります。
義母は老健に入っている時に要介護3になったので、そのまま老健と提携している特養に移る事が出来ました。
多くの人が苦労される施設探しについて、我が家は随分恵まれていると思いますが、探す上で自分たちなりに調べて工夫をしたことを挙げてみます。
私たちが住んでいる地域や、人口が多い都心などは施設があっても満員、なおかつ待機している方が大勢いるので、入りたくてもすぐに入ることは当然出来ません。ですので、通いやすい地域の施設は早々に諦め、家から遠い地域を探しました。義母の住所変更等は大変でしたが、いい施設と出会えたので満足しています。
今義母が入所している特養は東京の郊外にあり通うのが大変ですが、施設が広々としており、いつもきれいに掃除、手入れがいきとどいています。施設の職員さんの仕事ぶりや態度も大変良く、一見高級老人ホームのようです。ケアも丁寧にされていますし、体調が変わったり、異常のある時は必ず連絡がきます。色々なイベントや、年数回送られてくる年間行事や職員の方の紹介等が描いてある施設便りで、入所者の生活の様子が分かるのも嬉しいことです。一年に一度家族会というものがあり、入居者の家族に対しての説明会とお茶会、入居者の食事の試食会などもあります。
遠いことは確かに不便なのですが、立地よりも義母が穏やかに過ごせ、家族も安心して預けられる施設を選んで良かったと思っています。
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