こんにちは、タオです。
10年ほど前から若年性認知の母親が介護施設でお世話になっています。
前回の記事:家族を認識できないのではなく、見えていない!? 精神科で知った事実
数年後に私自身が介護職員という立場になって、勤め先の施設でもご家族が週4でよく面会に来られる利用者さんが居れば、一度もご家族を見ることは無いままの利用者さんもいました。
私も母に会いに施設へ足を運ぶ事がもちろんありましたが、きっぱりとやめる事にしました。
母が嫌いになったのではありません。
好きだから、会いに行くのをやめました。
施設に入居した最初の頃は要介護度が3でしたので、話す内容は支離滅裂ながらも、母と会話をするという事もできていました。
帰ろうとする私を見て一緒に帰りたいと泣く母親を目の前にして その場で崩れ落ちそうな気持ちになる事も。
でも、だんだんとぼーっとして、話しかけても真顔で見つめられる事が増えました。
去年まで、日常生活も難なく過ごして働きに出ていた50代の親が、あっと言う間に変わってしまう。私にとって面会というものは、毎回身を裂かれるような気持ちで会いにいく、そういうものでした。
次回へ続きます。
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タオ
北関東在住、母ひとり子ひとりで人生を適当に過ごしていたら、母親が若年性認知症になり生活が一変して四苦八苦することに。介護へのイメージが一変する出来事や、当時教えて欲しかったなと思う事を描いています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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