介護と仕事は両立できる。介護サービスをうまく利用して介護する人もされる人も幸せに

介護と仕事は両立できる。介護サービスをうまく利用して介護する人もされる人も幸せに 1809p048_2.jpgある日、家族に介護が必要になったとき、今まで勤めていた会社を「辞めるしかない」と勝手に思い込んでしまい「介護離職」をする人が増えています。しかし、会社を辞めると無職で無収入になってしまいます。その結果、親の年金だけで生活することに...。介護離職をせずに働きながら、介護と仕事を両立するする方法や、環境の整え方を一般社団法人介護離職防止対策促進機構代表理事の和氣美枝さんにお聞きしました。

 
前の記事「「介護離職」をさせないために。家族や子どもと話し合っておきましょう(2)」はこちら。

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これまでの和氣さんの介護環境

私は32歳から母の介護をしています。母はもともとうつ病でしたが、やがてレビー小体型認知症になりました。同居しながら母を介護して15年目になります。当時、マンションディベロッパーの総合職で働いていましたが、仕事を辞めたため無収入に。そして、いまは仕事をしながら介護サービスを利用して、母(要介護4)の介護と仕事を両立させています。

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和氣さんが実行している介護&仕事の1週間プラン

和氣さんはお母さんの介護と仕事を両立させるため、上表のような1週間を送っています。ケアマネジャーに「自分は『働くこと』が前提」「母1人の在宅時間を極力減らしてほしい」と伝えて、ケアプランを作ってもらっているそうです。

お母さんはほぼ毎日デイサービスを利用。朝の迎の順番をいちばん最初に、帰りは最後にしてもらって、1人で家にいる時間を短縮しています。手間のかかる薬の管理は、木曜日に来る訪問看護師に依頼しました。「介護者が元気で幸せにならないと、介護を受ける側も幸せになれません。介護サービスを上手に活用して、仕事と介護の両立を実現しています」

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取材・文/松澤ゆかり イラスト/オオノマサフミ

 

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和氣美枝(わき・みえ)さん

一般社団法人介護離職防止対策促進機構代表理事。著書に『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)などがある。

この記事は『毎日が発見』2018年9月号に掲載の情報です。

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