シンプルな葬式なら費用は約20万円。ネットの利用で費用が抑えられることも

pixta_31406009_S.jpg2012年に行われた葬式についてのある意識調査では、6割以上の人が家族や友人だけの簡素な葬式を希望していると結果が出ました。
誰しもが迎える最期の時。送る側も送られる側も悔いない時間となるように、第一生命経済研究所主席研究員の小谷みどりさんに、今後増えていくであろう葬式の在り方などを伺いました。

前の記事「6割以上が簡素なお葬式を希望! こぢんまりしたお葬式は今後も増加予想(1)」はこちら。

 

一般的な葬式の全国平均の料金は195万7000円程度です

家族や友人だけの葬式となると、どのような形になるのでしょうか。通常、人が亡くなると通夜をし、翌日に葬儀・告別式があり、出棺をして火葬と進むのが一般的な葬式の流れです。地域によって異なりますが、このような葬式になると、全国平均で195万7000円程度かかります(一般財団法人日本消費者協会第11回「葬儀についてのアンケート調査」2017年1月より)。この金額には葬儀費用一式と飲食接待費、寺院費用が含まれています。

 

シンプルな葬式なら約20万円で済みます

一方、家族や友人だけで式を行わず火葬だけで済ませるシンプルな葬式の場合、例えば下の例にあるように、病院などの亡くなった場所へ寝台車で迎えに行き、自宅、または専用施設などに遺体を安置します。そして、翌日には納棺し火葬の時間に合わせて火葬場へ搬送し、火葬して収骨します。その後は、骨壺とともに自宅に戻るという順番でしょう。このような例で火葬までの費用は、インターネットを利用した葬儀サービスを提供するユニクエストが運営する「小さなお葬式」の場合は19万3000円かかります。子どもに迷惑をかけないように、葬式のために500万円程度の保障を終身保険で用意するとよいなどといわれていますが、シンプルな葬式にすれば、500万円という金額は必要ないのかもしれません。

「地方の風習によっては、しっかりとした葬式を出すところもまだありますね」と小谷さん。ただ、いまや社会の状況が変わり、火葬のみで済ませるケースが増えているそうです。Amazonなどのネット通販で棺桶が買えたり、お坊さんを呼べる時代です。葬式の形は確実に変化しているようです。

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取材・文/金野和子


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小谷 みどり(こたに・みどり)先生

第一生命経済研究所主席研究員。博士(人間科学)。専門は生活設計論、死生学、葬送問題。著書に『〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓』(岩波新書)他がある。

この記事は『毎日が発見』2018年8月号に掲載の情報です。

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