【FPの横川由理さんが解説】「おひとり様になった」は保険の見直しどき!お金のプロに教わる保険の知識

お金のプロに教わる
正しい保険の知識Q&A

知っているようでいて、知らないことだらけの保険。横川さんに、気になる質問をぶつけてみました。

Q.大手の保険会社なら、安い?おトク?
A.大手ほど、保険料が高く保障が薄い可能性があります

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「保険料は保険会社によって変わってきます。大手だから安いということはなく、逆に高額な場合が多々あります。これはテレビや新聞などに広告を出す費用や人件費といった経費が、保険料に乗せられているため。わざわざ大手を選ぶ必要はありません」

Q.保険なら、相続税の対策になる?
A.一時払いの生命保険に加入するのもアリです
「死亡保険金は法定相続人1人あたりにつき500万円まで非課税です。契約時に保険料を一括で払い込む『一時払い』を利用して、相続税対策をするのもいいと思います。2024年1月から生前贈与の課税対象期間が3年から7年に延長されるため、長い視野に立った計画が必要になります。相続について悩むより、自分のためにお金を使ったほうがよさそうです」

Q.自営業の人は、保険を手厚くしておかなきゃダメ?
A.自営業だからこそ、保険ではなく貯蓄で残しましょう!

【FPの横川由理さんが解説】「おひとり様になった」は保険の見直しどき!お金のプロに教わる保険の知識 2401_P042-043_03.jpg「いざというときに役に立つのは、保険ではなくお金です。保険は生活が苦しくなっても助けてくれませんし、お金を出してくれることもありません。オールマイティに使えるよう、貯蓄でお金を残すようにしましょう」

Q.病気がちな人は、保険にいっぱい入っておくべき?
A.一つの保険に絞って、保障を厚くしましょう
「生命保険や医療保険は、複数契約していてもそれぞれから保険金・給付金を受けることができますが、保障内容が重複していると、必要以上に高い保険料を支払うはめになることも。一つの保険に絞り、保障内容を厚くしたほうがいいでしょう」

甘い言葉に要注意
「保険会社は『持病のある人も入りやすい』『保険料は一生涯上がりません』など、巧みな言葉で加入を促します。しかし、医療保険など掛け捨てタイプの保険料はお金の無駄遣いになりかねません。誘い文句には注意を」

<ポイント>
お金は、保険のためではなく自分のために使いましょう!

構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/カトウミナエ

 

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー
横川由理(よこかわ・ゆり)さん

FPエージェンシー代表。生命保険会社で働いた経験をもとに、独自の観点から保険商品を検証。著書に『商品名がズバリわかる! 保険 こう選ぶのが正解!』(実務教育出版)などがある。

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