77歳の料理研究家・村上祥子さん「終活をふまえた暮らし方」

「いまの自分に合わせて、暮らしを変化させてきた」という料理研究家の村上祥子さん。終活を踏まえた暮らしぶりを教えていただきました。

見える収納を実践。思い出の品は上手に活用

1910p078_01.jpg「捨てられないものは壁に飾って部屋の彩りに。見るたびに、にっこりほほ笑んでいます」。亡きご主人の部屋で。壁に飾られた右上の額は、結婚50周年の記念にご主人と村上さんの似顔絵を描いてもらったもの。

「人生を歩んでいく。それそのものが終活!」と話すのは、定期誌『毎日が発見』の「村上祥子のおいしい! 健康! レシピシリーズ」でおなじみの料理研究家・村上祥子さん。日々を快適に過ごすため、"物を持たない暮らし"を心がけているそうです。

「使うものは全て見える収納です。洋服は10着だけ。全てハンガーにかけてつるしています。キッチンも、よく使う道具だけを手を伸ばせば届くところにつるす、置く。コンロも一つだけ。食に関するものは、乾麺も米もワインオープナーも、全部冷蔵庫の中に収納しています」

週1回は生活スペースを見直す村上さんですが、捨てられないものもあります。
「亡き母の嫁入り道具の桐のタンスには、旅行用ポーチやカクテルバッグなどを入れています。教え子や孫からもらったカップや道具も捨てられません。食器はちぐはぐでも使い続けます。孫や家族の写真は、夫の仏壇の周りにピンナップ。孫の成長ぶりを喜んでもらいたいのです」

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はがきや手紙などは、年月ごとに200枚ずつ、布張りバインダーにストック。

物を増やさない工夫もしています。新聞は、読んだら自身の掲載記事を切り抜き、そのほかは見開き一組にしてスタジオのキッチンでストック。

揚げ物の油吸い取り紙などに活用します。サンプル品などは、先方が気分を害さない程度に断る心がけも。

仕事面では、74歳のときに50万点という膨大な料理資料を、公立大学法人福岡女子大学へ寄贈。これを機に、仕事場を整理してコンパクトにしました。

シンプルな暮らしを続けるには、しっかりした食事も大切だと村上さん。
「最後までさりげなく行動するには体力キープが必須です。そのため、もりもり食べる"食べ力"が必要」
意識が働いたときこそ、終活に取り組むチャンス。できることから始めてみましょう。

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休日は鏡の前でファッションショー。

休日は、鏡の前で洋服のコーディネートを考えるのが楽しいのだそう。

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洋服もパジャマも繕って、すり切れるまで着るのです

洋服もパジャマも繕いながら、すり切れるまで着ます。買い換えると決めたら、品質が良く、どこに着て行っても見栄えのするものを選びます。

1910p079_03.jpg40年間使い続けるキッチン戸棚。色も当時のまま

スタジオにあるペパーミント色のキッチン戸棚は、大分で特注したもの。何度引っ越しを繰り返しても、40年間ずっと一緒です。

村上さんの終活スケジュール年表

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取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/江口 拓(スタジオCOM)

いつやる?何をする?★特集★『終活に向き合う』その他の記事はこちら

 

<教えてくれた人>

村上 祥子(むらかみ・さちこ)さん

料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。毎日が発見本誌で「村上祥子のおいしい!健康!レシピシリーズ」連載中

■村上祥子さんの「さば缶+魚缶」レシピが一冊に!

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「村上祥子さんのずっと健康でいたいから さば缶+魚缶大活用おかず」(『毎日が発見』健康ブック Kindle版)

定期誌『毎日が発見』の人気特集が1冊の電子ブックになって登場!第一線で活躍し続ける料理研究家・村上祥子さんが、人気のさば缶を使ったレシピを考案。「さば缶ときのこの甘酢煮」「さばともやしのスープ」「にらさば」「さばピーマン」など、さば缶と身近な野菜・食材だけで、短時間で作れる簡単なメニューが満載です。認知症予防に働くDHA、血液サラサラ効果のEPA、筋肉の合成を促す必須アミノ酸であるロイシンなどが豊富に含まれるさば缶を、管理栄養士でもある村上さんのレシピでぜひ使いこなしてください♪

空飛ぶ料理研究家 村上祥子のホームページ

この記事は『毎日が発見』2019年10月号に掲載の情報です。

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