<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:夫とふたり暮らしの40歳主婦です。
10年前、30歳の頃に働いていた職場でのことです。
海外研修の募集があり、私の所属していた本社からは、私のほかに女性社員2人と男性社員1人、支社から男性社員2人が来て一緒に研修をしました。
私を含めたメンバー6人は、みんな25〜30歳くらいでした。
年齢が近いこともあり、当初はみんなで仲良く過ごしていました。
休みの時はみんなで買い物や観光をしたり、現地の上司のホームパーティーに呼ばれてお寿司パーティーをしたりして楽しくやっていました。
しかし、ほんの些細な意見の違いやちょっとした仲たがいが続き、本社組と支社組の関係が徐々に悪くなっていきました。
私ともう1人の本社の男性社員は短期研修の予定だったのですが、運が悪いことに残りの長期研修予定の本社組の女性2人は、特に支社組と仲が悪かったのです。
2人は支社組と同じ空気を吸うのも嫌だったようで「あいつらと一緒は嫌だ、私たちも早く帰りたい」とよく愚痴をこぼしていました。
嫌なのは支社組も同じで、後から聞いた話では、どうやら同じような愚痴をこぼしていたようです。
最初はあだ名や下の名前で呼び合っていたのに「○○さん」と苗字で呼ぶようになったり、一緒に行っていたランチも別々になったりで、現地スタッフからも「大丈夫?」と心配される始末。
この空気に長くいるのはかなりきつい、何とかしたいと思いながらも、当時の私はそれ以上仲が悪くならなくなるようにするだけで精一杯でした。
そうこうしているうちに、私の帰国日になりました。
「辛い日々も成田空港までの我慢。空港についたら走って本社に帰ってもう二度とあいつらとは会わない! その時を励みにがんばるね」
私への餞別か自分たちに言い聞かせているのか、よく分からない言葉で見送ってくれました。
その後、雰囲気は悪いものの研修は無事に終了したようですが、後から話を聞いてビックリ。
本社組と支社組は同じ飛行機で帰国でしたが、なんと支社組は本社組と一瞬たりとも一緒に居たくないがために、帰りの飛行機をビジネスクラスにアップグレードしたとのこと。
女性たちは「成田までの辛抱」と言っていましたが、支社組はそれも我慢できないほど、本社組の2人の女性が嫌いだったようです。
本社組の女性たちに何があったのかを聞くと、支社組への悪口が止まりません。
「SNSに悪口を書かれた」
「支社組が現地の女性に声をかけて問題になっていた」
「現地での交流会で酔っ払って羽目を外して日本の恥だと言われた」
支社組への悪口に関しての真偽は確かではありませんが、何か大きな事件が起きたわけではなくホッとしました。
小さなことが重なって修復不可能なまでに関係がこじれてしまった彼らをかわいそうに思ったと同時に、自分が短期研修で良かったと思ってしまいました。
それにしても、成田空港までの半日程度すら一緒にいることに耐えられない、そしてわざわざ何万円もの大金を払ってビジネスクラスにアップグレード...。
誰でも人の好き嫌いは分かれますが、大人になると「付き合い方」が分かってきます。
それもコントロールできず、関係ない人に他人の悪口を言ってしまう人がいるなん手、本当にびっくりした出来事でした。
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