誰もやりたくない「PTA役員選出」。とあるママが妊婦に向かって吐いた発言に寒気がしました...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さんた
性別:女
年齢:45
プロフィール:45歳、主婦です。

誰もやりたくない「PTA役員選出」。とあるママが妊婦に向かって吐いた発言に寒気がしました... 15.jpg

4年前、息子が小学校高学年だった頃の話です。

春に保護者が一堂に集い、各クラス1名ずつの学級代表という役員を選出しなければなりませんでした。

息子のクラスの保護者からは私も含め誰も立候補者がおらず、くじ引きで決めることになりました。

ハズレくじを引いてしまったのは、妊娠されているAさんでした。

Aさんは「自分は妊娠している上に介護が必要な義母と同居しているので、役員の仕事はとてもできそうになく、誰か変わってくれないでしょうか」とその場にいるクラスの保護者たちにお願いしました。

この年、私は自治体の組長を任されており、学校のクラス役員との兼任は避けたいと考えていましたが、さすがにAさんが気の毒に思いました。

気の毒というよりも、お腹の大きなAさんの困り果てた姿を見て、役員をやってもらうのは無茶だろう、と思ったのです。

そこで手を挙げ、自治体の会合の都合などを優先させてもらうことを条件に、クラス役員を引き受けると申し出ました。

私は、私以外の母親たちが皆うつむいて一言も言葉を発さないことに違和感がありました。

仕事や家庭の事情がある中での妊娠や出産の大変さは、みんな知っているはずです。

介護まで抱えたAさんの途方に暮れた顔を見て、誰も助け船を出さないことにがっかりしました。

もちろん、お仕事をしている親御さんも多く、それぞれの都合は分かります。

PTAに対する考え方も様々でしょう。

しかし、役員を1人選出せねばならないという状況で、誰もが自分が役員に当たらないで終わることのみしか考えず、うつむいて言葉を発さないという光景にショックを受けました。

さらに、怒りを通り越して呆れてしまう発言がありました。

私が役員を引き受けると申し出た直後、Bさんが言った言葉です。

「妊娠も介護も自己都合であり特別なことではない。みんな事情を抱えているのに、自分だけ役員を引き受けられないというのであれば、子どもを学校に来させなければいい」

まだ義務教育の年齢の子どもたちは教育を受ける権利があるというのに、なんということを言うのでしょう。

さすがに黙っていられずBさんに意見すると、引き受けられるならなぜ初めから引き受けなかったのか、と私まで責められる始末です。

子どもの保護者同士、協力して子どもの学校生活をフォローしようという立場にいると思っていたのに、あまりにも意識の低いやりとりに心からガッカリし、頭にきた出来事でした。

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