認知症で要介護4のお義母さん(姑)とリウマチと骨粗鬆症で要介護5のおばさん(姑の妹)の 在宅介護をしたバニラファッジさん。今回のお話は、病院嫌いのお義母さんを「わっしょい大作戦」で病院に連れ出した時のお話です。
前回のエピソード:「嵐の中で誰が好き?」介護実習生の緊張を解いた共通の話題/バニラファッジ
お義母さんの認知症は一進一退を繰り返しながら、要介護4まで進みましたが他に疾患はなく足腰もとても丈夫でした。 ところが...
朝から晩まで「おしりが痛い」と言うようになり、生活の質がどんどん下がっていきました。 しかし、病院嫌いのお義母さんを連れ出すのはとても大変でした。
とは言っても、明日になればまた「今日は無理、明日。」と引き伸ばされるだけでした。 じゃあ、本人が「行きたい」と言い出すまで待てばいいと思いますが そこは認知症高齢者の難しいところで、手遅れになる恐れもあります。 そんな時、我が家は急がば回れで数日前から準備をしました。
外出する時、お義母さんが一番こだわり、時間のかかるのが服選びでした。 上着から下着から靴下まで、お義母さんが納得できるコーディネートをあらかじめ用意し 当日、ご機嫌を損ねず着替えができるように準備...
もちろんお義母さんは、この一連の記憶を忘れてしまうので、 用意した風呂敷が目につくところにあれば「なに?これ。」となって中身を調べる。 自分の服だとわかると、勝手にあちらこちらに片付けてしまう。 そして、どこに片付けたかも忘れてしまうという失敗が何度もあったので着替え一式はすぐに隠しました。
そして、病院に行くことは当日ギリギリまで内緒にし...
目線を合わせて、ゆっくり丁寧にお願いする。
事前にお義母さんを納得させ、約束するというのが難しかったので 出たとこ勝負のような連れ出し方法ですが、これがなかなかの好成績で成功しました。
これを私は「わっしょい大作戦」と名づけました。 うそっぽい声かけに聞こえるかもしれませんが、認知症のお義母さんが機嫌よく過ごせる時間は短かかったので 不安を抱かせないように「わっしょいわっしょい」と励ましながら病院に連れて行きました。 次回は、その後の受診の様子をお伝えします。
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