<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ねこのしっぽ
性別:女
年齢:52
プロィール:毎年恒例の親戚の集まり。純粋に「楽しい時間だったな~...」と言えたのは若い時だけでした。
正月恒例の親戚の集まりに久々に参加してきました。
そこに集まるのは私の実家関係者です。
普段から頻繁に行き来している人もいれば、訳あって疎遠になっている人もいます。
それぞれの距離感を探りながらも、和気あいあいとした時間が過ぎ、そこそこ平和な空気の中でお開きとなりました。
私は「良かった良かった」と思いつつも、「今年もやっぱりか~」と、何とも言えない気持ちで帰路につきました。
理由は、時折垣間見える難しい人間関係。
集まりの中には過去の出来事が原因で火花を散らしている人、あるいはほとんど口を利かない人同士がいたりするのです。
過去にはこんな出来事がありました。
その年はインフルエンザが猛威を振るっていて、親戚の集まりが悪かったのです。
そんな時に限って主催者はトラブルメーカーの父。
嵐の予感しかしません。
嫌な予感は見事に的中。
インフルエンザという不可抗力にもかかわらず、集まりの悪さに父のご機嫌は最悪の状態に。
父はお酒の勢いを借りて「今すぐウチに来い」と親戚中に電話しまくったのです。
しかも、かなり乱暴な言い方で。
その時我が家は家族全員ダウンしていて難を逃れたのですが、集まった人たちには地獄の時間。
父をなだめるのに必死だったのだと聞かされました。
また別の年。
その時の主催は我が家でした。
しかし、仕事に忙殺されていた私はどうしても準備が間に合いそうになく、飲食店での開催としました。
もちろん費用は我が家もち。
これはとっても痛い出費だったのですが、「たまのことだから」とOKにしたのです。
前半は穏やかな時間が過ぎたのですが、後半お酒がまわったタイミングでトラブル勃発。
またまたその中心は我が父で、「こんな派手なやり方は気に食わん!」と、文句を言い始めました。
お酒の席のことと気にせず楽しんでいたのですが、父のあまりのしつこさに父と母が喧嘩に。
そうなると親戚の女性が一斉に母に加勢です。
それからは全員を巻き込んでの大騒ぎとなってしまいました。
そして今回。
幸いなことに大きなトラブルはありませんでしたのでメデタシ。
しかし、私個人としては実はとっても緊張の時間でした。
というのは、ちょっとした出来事が原因で疎遠になってしまった姉と久々の再会となったからなのです。
姉との何年ぶりかの再会はとても嬉しい瞬間で、周囲のお膳立てもあって、お互いに笑顔で挨拶できました。
しかしその後、姉は私と目を合わせようとはしませんし、とてもよそよそしい感じです。
そしてすぐに私から一番遠い席に移動してしまいました。
それ以来姉が私に話しかけることはありませんでした。
大好きな姉はもう遠い存在になってしまったのだと思い知らさたちょっと苦い思い出のお正月となりました。
とはいえ、いつか雪解けを迎えることがあるかもしれません。
そのいつかを信じて、できる限りこの集まりに参加して行きたいと思います。
子どもの時、あるいは若い時には手放しで楽しかった親戚の集まり。
そんな時間が続けばいいのですが、なかなかそうとはいかないものですね。
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