しょ、ショッキングピンクのランドセル? 義母から娘へ「驚きの入学祝い」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ちもちも
性別:女
年齢:52
プロフィール:子育てはほぼ修了。気ままに暮らしたい。海外旅行大好き主婦です。

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今から15年ほど前のことです。

わたしは37歳、夫は35歳、義母は60代前半でまだまだバリバリ働いていました。

春から小学校に入学する娘に義母から「学習机を買ってあげようか」と提案されました。

ですが、その頃住んでいたマンションは1LDKと狭く、また低学年のうちはリビングで勉強することが多いだろうから、ありがたいけれど今はいらない旨伝えました。

近いうちにもう少し広い家に引っ越すことも考えていたので、買うならそのタイミングで、そして買うならこの机がいいなと家具店巡りもして夫と話し合っていたのです。

義母の提案から1カ月ほど経ったでしょうか。

ある日突然娘宛に学習机とランドセルが配達されてきました。

そのときの驚きは今も忘れられません。業者さんに運び込まれる机の置き場をどう指示したのかは覚えていませんが......。

そして幼稚園から帰ってランドセルの箱を開けたときの娘の顔。

あ、気に入らないんだな、と直感しました。ランドセルは光沢のあるショッキングピンクだったのです。

娘とは買い物ついでにランドセル売り場を眺めた時にこんな色がいいな、あんな色がいいなと何度も話していました。

6年間使うものだし、本人の気に入るのにしてやろう、と考えていました。

その娘に「おばあちゃんにありがとうって電話しようね」と促すのは複雑な気分でした。

机はわたしたち夫婦の趣味とはかけはなれたクラシカルで重厚なデザイン。

高価なものであることはわかりますが、なんとも言いようのない気持ちになり、夫ともため息しか出ませんでした。

娘には「良かったねえ、すごくいい机だねえ」と声掛けし、娘も幼いなりに気を遣ってか、思いを飲み込んで納得しようとしている様子でした。

電話口の義母はわたしたちがこのサプライズを心から喜んでいると疑いもしていない様子でした。

夫は「いらないって言ったのに」と軽く不満を口にしたものの、「遠慮しなくていいのよ〜。小学校に上がるのに机くらい欲しいよねえ」とまるでわたしたちが経済的に買うのを控えたと思っているようでした。

そして、一生懸命にありがとう、嬉しいと義母に伝えている娘がなんだか不憫になったものです。

しかも、この後も義母のありがた迷惑なサプライズはたびたび続くことになり、何度も嫌な思いをしています。

そのせいで、夫とも義母をめぐる不満による言い争いが絶えません。

「ありがた迷惑」ということを義母がわかってくれる日はくるのでしょうか......。

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