人生後半戦。「私らしく生きる」ための最強手段とは?/中道あん

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前回のエピソード:だんだん歩けなくなる糖尿病の母。ついには膝下から切断することに

50歳を過ぎたころから、人生の終わりを考えるようになりました。

きっかけは、自分の父親の臨終に立ちあって消え行く命の灯を見たこと。

人は必ず天に召されると頭では分かっていても実感しにくいものです。

肉親を亡くしてみて初めて人生は終わるということを実感したのです。

また、同世代の友人が病に侵され長く闘病生活をしたり、闘病の甲斐なく亡くなってしまったり、昨日まで元気だった人が突然天に召されたりすると、自分の人生は明日終わっても不思議ではないと思うようになりました。

20代で結婚し、家事と育児に人生を捧げ、私がやらねばと、頼まれもしないのに家族のあれこれを勝手に背負いこんで、妻として・母として・主婦ならこうあるべきと、「あるべき」に囚われすぎていました。きっと皆さんもそうだと思います。

それよりも「私らしく」自分が幸せであることを基準に生きたいと思うようになりました。

自分は何が好きでどのように生きたいのか。その答えを見つけるために、ふと思いついたことは行動に移すことにしたのです。

こんなことがありました。

そうだ!妹の50歳を祝おう!と妹が暮らすハワイまで一人旅。妹には社員旅行だと嘘をつきアラモアナのティファニーに呼び出しました。私の買い物に付き合うつもりでやってきた妹にサプライズでネックレスをプレゼント。

これは、その計画段階から楽しくってワクワクしてそして一生の思い出となりました。

チラっと頭に浮かんだことをそのまま行動した結果が想像以上に幸せを運んでくれました。

ふと思いついた「やってみたいこと」は誰しもあると思います。

例えば旅だったり、趣味だったり、欲しい物だったり。でもそれを行動に移すことはなかなか難しいのです。

それは「時間」「お金」「遠慮」「不安」「損得」が行動するより前に思い浮かび邪魔をするからです。

「でも時間ないしなぁ、いつか時間ができたら」

「でもお金がかかるし、勿体ないかなぁ」
「それをしたら家族に迷惑かけるかもなぁ」
「私に出来るかどうか分からへん、自信ないなぁ」
「何かいいこと起きるかな?いや、ないかも」
などなどブレーキをかける言葉が自制するのです

そうするとただ妄想だけで終わってしまって、結局何も変わらない。
そういう時には、色々な考えを振り払い「えいやーっと」始めてしまうのです。

するとどうなるのか。これまでの経験上、少なくとも私に関しては、なんの問題も起きていないのです。

むしろ、やってみたら想像より楽しかったという方が大きい。

そう、やってみなきゃ分からないのです。そしてだんだん、感覚的に身になっていくのを感じると思います。

ふと思いついたら行動することは、「私らしく」生きる最強の手段だと思います。

それでも、やっぱり尻込みしちゃう人は、日常の小さな買い物や、したいことを「好き」を基準に選んでみてください。その時、あれこれ余計なことを考えず値段の比較など絶対にせず、「好き」に正直になってみてください。

続けていくと自分は何が好きでワクワクするのか分かってきます。

そして、もっと楽しくワクワクするようにしてみようと思えるのです。

それが、ふとした思いつきで行動できる力になっていくと思います。

私の場合、毎日ブログで「自分の好き」を発信しています。

それによってだんだん自分軸ができ、周囲に流されない「自分スタイル」が出来上がったのだと思います。

次の記事はこちら:定年まであと5年。これからは「好き」を基準に働く生き方を

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中道あん
「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流<」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。
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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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