<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くわりん
性別:女
年齢:49
プロフィール:海外旅行が好きな独身OL。
母は3人姉妹です。一番上の姉が2年前に亡くなりました。
亡くなった伯母は、独身だったため、住んでいた母の実家でもある家、先祖のお墓、仏壇を一人で守ってくれていました。そこで、残された母ともう一人の伯母がこれらをどうするか決めなければいけなくなりました。
もともと伯母が住んでいた家は、築30年で商店街に建っているもの。場所柄土地も家も広くはないので、売れないかもしれないと覚悟はしていました。
何度か不動産業者に査定をしてもらったのですが、やはり土地が狭いということで、想像をはるかに下回る金額を提示されました。どの業者も同じで、まず今の家を壊して更地にしてから、新規で売却物件にするのがいいと勧めてくれました。そうすれば駐車場として利用する人がでてくるだろうとのことです。もちろん家を壊す費用などはこちら側が負担する為、いろいろと計算すると手元には400万円程しか残らない査定金額。ただ、それでもお金ができるので、その方向で話を進めようということになりました。
しかし、この進みかけた実家の処分が頓挫してしまいました。理由は親戚の反対です。
その頃仏壇をどうするか相談していたのですが、母ともう一人の伯母は結婚して家を出ている為、実家の仏壇を引き受けることに親戚がいい顔をしてくれないのです。最初は賛成していたのに、何故か結局反対するようになり、さらに実家の処分も同様に止められてしまいました。これで仏壇も実家の処分の話もストップしてしまったのです。
しかし最近になってようやく、伯母が引き取るという方向で、親戚もしぶしぶ納得に至りました。これで仏壇がクリアになったので、家の処分を進めることになりました。来年をめどに処分を進めるスケジュールでみな納得したので、これからしばらくは、片づけの日々が待っていそうです。
最後にお墓についてです。
お墓は、私も含め残された身内は入ることがない為、この先の供養をどうするかが問題でした。母ももう一人の伯母も、75歳を過ぎた高齢者。母達の意向はもちろんですが、子どもの私達が、先祖のお墓をどうしていきたいかが、一番のポイントになりました。
結局、従妹たちと話をした結果、先祖のお墓に関しては今すぐに結論を出さないことになりました。もちろんいずれ考えるときがきたら、そのときは母や伯母の子どもである私や従妹達で決断するということで母達も賛成してくれました。
ですので、お墓問題の決着はまだまだ長い時間がかかりそうです。
伯母が亡くなって2年たってもなかなか進まなかったもろもろの処分。身内が亡くなると想像もしていなかったことが起こるのだと、つくづく考えさせられた経験でした。
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