20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
いま中道あんさんが大切にしていることの一つが「睡眠」。昔は「寝るなんて勿体ない」とも思っていましたが、年齢を重ねるともに意識に変化が...
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人が生きる上で欠かせない三大要素といわれている「衣食住」。
"衣"は身を守り、"食"は栄養を供給し、"住"は安全を守るとされています。
その中でも「食べることは生きること」だと思っていて大切にしています。
きちんと食べられてさえいれば、人生の大方は満足なのです。
でも、この3つの中にはないけれど、年齢を重ねるともにすごく大切だと実感しているものがあります。
それが「睡眠」です。
昔はショートスリーパーを自慢にしていて、寝るなんて勿体ないとさえ思っていました。
職場の同僚には「寝なくても大丈夫やねん」などと、まるで得なことのように話していた記憶があります。
寝ることなんて大事じゃない、と思っていたので自分の寝具にはお金をかけてもいませんでした。
私の寝具は「横になれればいいわ」くらいお粗末なもの。
でもやっぱり、50代後半にもなってくると、睡眠がよくとれている日とそうでない日の目覚めのスッキリ感や体の軽さが全く違うのです。
寝ることで自分が整えられるのか、その日のテンションにまで影響します。
だから食べること同様に眠ることも大事だと思うようになりました。
それまで大体睡眠時間は4、5時間でした。それを7時間は取るように心がけるようになったのです。
起きていれば、あれもできる、これもやっておこうと気になって、なかなか寝る気がおきません。
なので何時までにお風呂に入ると決めておき、それを守るようにしました。
日中に苦手な作業をしたり、嫌なこと、落ち込むことがあった夜は10時に寝るようにしています。
「今日一日を頑張った!ご褒美にたっぷり寝よう!」
すると翌朝はスッキリ目覚められるのです。
嫌なことは寝て忘れるが一番の薬ですね。
気持ちいいお布団で寝られるよう、定期的に買い替えするようにもなりました。
今年は家族3人分の敷布団を交換。
まだ使えるけれど、気持ちよく眠れる旬は過ぎていると感じたからです。
寝具にお金をかけるのは贅沢だと思っていましたが、今では健康のための投資だと思っています。
そして、睡眠の質を下げるアイテム「スマホ」。
寝る直前までスマホを眺めていると寝つけなくなったりしませんか。
私は寝る直前までスマホを見て、枕元にスマホを置いて寝る習慣でした。
それを離れた場所に置いてから布団に入るよう、習慣を変えました。
はじめは、なんだか物足りなさを感じて「スマホ見たい~」と手が伸びそうになるのですが、起き上がってわざわざ取りに行くのが面倒で、そのうち「寝る前のスマホ」から卒業できました。
代わりに「寝る前の読書」や「寝る前の妄想」が習慣に。
そちらの方が心地いい眠りにつけます。
他にも睡眠の質を向上させる習慣を取り入れるようにしています。
・夏でも湯船に浸かってクーラー冷えを解消する。
・直接クーラーの冷気が当たらないようサーキューレーターで空気を循環。
・部屋にはお気に入りのアロマの香りを漂わせる。
・布団に入れば電気をつけず月明りほどの暗さにする。
仕事がら考える作業が多くて頭をよく使います。
執筆作業が続くとどうしても頭もフル回転、まばたきの回数も減って首から上の血の流れが悪くなるようです。
すると眠りが浅くなります。
適度に運動もしていますが、ヘッドマッサージと顔に鍼を打ってもらうと、スッキリして軽くなるから定期的にするようになりました。
昔は、寝るのは一日の最後にすること、残り物扱いでした。
でも今では寝ることが一日のスタート地点だと考えるようになりました。
睡眠によって、次の日のパフォーマンスが全然変わってくると思うと寝ることの大切さがよくわかりますし、「さぁ寝るぞ!」と楽しみにもなりました。
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