<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女性
年齢:55
プロフィール:2022年春、私たち夫婦(夫59歳、私55歳)の間で起こった、義実家の片付けにまつわる出来事です。
2022年春、義母(94歳)が亡くなりました。
今から約8年前、義父(享年89歳)が亡くなってから、義母は一人暮らしをしていました。
悲しみの中、私たち夫婦は義実家の片づけに向かうことに。
ところが片づけをスタートしてすぐ、あまりの荷物の多さにびっくり仰天です。
「これで二人暮らしだったの?」と驚愕のレベルです。
その途端、「やっぱり、義父が亡くなったときから片付けを始めていれば...」と後悔しかありませんでした。
義父が亡くなった当時、「お義父さんの物、少しずつ片付ける?」と私(当時47歳)から夫(当時51歳)に声をかけてみたのです。
夫もその必要を感じていたようで、すぐに行動を開始。
早速、義母(当時85歳)にそれとなく聞いてみたのでした。
すると、義母は明らかに不機嫌になり「あんたがやられえ(これは方言で、あなたがやりなさいという意味)」と、冷たい態度で一蹴されたのです。
その言葉は、私たち夫婦にとって「嫌だ」と聞こえ、結局荷物はそのままに。
それから約3年後、義母が介護施設に入りました。
ここで再び「少しずつ片付ける?」と話し合ったのですが、「ときどき家に帰ってくるから。様子が変わっていると悲しむかもしれない」と夫が言ったため、結局は手つかずの状態だったのです。
そして、ようやく義実家の片付けをしたのですが、改めて荷物の多さに驚愕してしまいました。
例えばタンス。
大小合わせて5棹もあって、その中には洋服がぎっしり入っていて、そのほとんどがず~っと使っていないものばかり。
クリーニングの年月日に驚き、被せてあるビニールは、劣化で黄ばんでいたり破れていたり....。
中にはカビが生えているものもあって、マスクを外すこともできませんでした。
キッチンには、どう見ても使っていない食器類、小型家電がびっしりと並んでいます。
それらを片付けようと移動させると、カサカサと動く虫に「ギャーーーー」ササっと素早く動く小動物? にも「ギャーーーー」と大騒ぎ。
壁紙がベロッとはがれているだけで、「中に何かいるかも?」と想像して作業の手が止まります。
家の劣化も酷く、ところどころギシギシと鳴り、今にも床が抜けそうです。
木の桟に至ってはところどころささくれて、触っただけで刺さりそうでした。
ちらっと「専門業者さんに全部お任せしたい」と頭に浮かびましたが、それだと要、不要の仕分けができないうえ、費用もかかります。
結局、自分たちで片付けるしかありませんでした。
こんな調子で、居間、和室、庭などの作業を進めていく中で、「やっぱりあのとき、少しずつでも片付けておけばよかった」と心の底から後悔しました。
人気記事:20年ぶりのフルタイム勤務!疲れ果てて帰宅したら...嘘でしょ!?《しまえもん》
人気記事:《漫画》名家に嫁ぎ「どこの出身か存じませんが」と言われ...劣等感まみれの私が妊娠したら...<前編>
人気記事:《漫画》「うらやましい。私も流産したい」と言い放った同僚。18年前の言葉が許せない<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。