<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女
年齢:45
プロフィール:45歳、主婦です。
コロナ禍の2021年春、夫は時短勤務、子どもたちの学校は分散登校という状況で、本来なら昼間は家には私だけのはずが、子どもや夫がいる時間が増えました。
私にとっては息の詰まるような日々です。
そこで、家にいながらできる楽しみを探そうということで、思いついたのがガーデニングでした。
始めてみたところ、これが想像以上に楽しくて、今では私にとってはなくてはならない存在になっています。
我が家には小さな庭がありますが、もともと植えてあった庭木の手入れをする程度で、自分で何かを植栽したことはありません。
そこで、とりあえず園芸屋さんに行って、ラベンダー、アメジストセージなどのポット苗、ヒマワリやコットンフラワー、金魚草、日々草の種を買いました。
小学校の頃の授業以来、30数年ぶりの種まきです。
説明書を見て、昔を思い出しながら種をまきました。
毎朝、庭に出て水をやります。
自分で植えた草花やまだ芽の出ない種に水をやることは、想像以上に楽しい時間でした。
種まきしたポットから芽が出た時はうれしくて、毎朝起きてからすぐに成長を観察するようになりました。
ある程度育ったら庭に植栽します。
夏にはヒマワリが私の背丈を超え、直径30センチほどの花を咲かせてくれました。
同じ頃、コットンフラワーもたくさん花をつけ、金魚草や日々草は色とりどりの花を咲かせてくれます。
特に日々草は綺麗な花を咲かせた後、花がそのままポトリと地面に落ちるため、しおれた花を摘み取る手間もなく、綺麗な状態でいつも庭を飾ってくれます。
アメジストセージやラベンダーは長い間花をつけてくれます。
摘んで花瓶にさしてみると、これがまた思った以上に私の癒しとなり、うれしさのあまりネットで見つけた花器を購入しました。
今では、このお気に入りの花器は玄関に置いてあり、庭に咲く花をさして楽しんでいます。
花が終わり実をつけたコットンフラワーに綿ができたら、ドライフラワーにしてその花器にさしたら素敵だなぁと考えているところです。
庭で咲いた花を摘んで飾るだけで、どこに出かけなくても私の生活が華やぎます。
毎日、水まきに庭に出て、草花の成長を見ると心がほっとします。
イライラした気持ちがスーッと消えてなくなり、笑顔になれて、なんだか誇らしい気持ちさえしてくるのです。
知識や経験もない初心者ですが、手をかけたらすぐにそれがかえってくることがうれしいです。
次の季節は何があるのかなぁと調べるのも楽しく、これから寒い季節ですが、来春に向けてチューリップを植え、ヒヤシンスの水耕栽培にもチャレンジしてみようと思っています。
小さなことですが、私なりにこだわって始めたガーデニングが、今では私の大切な支えになっています。
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