<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ころん
性別:女
年齢:52
プロフィール:一人でいることがなんの苦にもならない天性のソロ活好き。それでいて、自分から人に話しかけることもできます。
子どもの頃から父の転勤が多く、友だちができる頃には引っ越す生活で、遊ぶのは弟とばかりでした。
そのうえ非常に厳格な両親だったので、いつもビクビクした人見知りなまま大人になってしまいました。
社会人になって接客業に就いたものの、プラスアルファのサービストークができず、ロボットのような固い接客だったと思います。
25歳の時、ありがたいことにチケットカウンターのアルバイトから店長に抜擢してもらえたのですが、大きな問題は「人見知り」でした。
知っている誰かがいれば、それに便乗していくらでも話すのですが、いきなり初対面の人と2人にされると何も話せませんでした。
新人さんが入ってくればレクチャーすることはありましたが、店長になった以上、そのままではまずいですよね。
最初のうちはいつも通りの人見知りな自分で、ちょっと話しては黙り、聞かれたことには答えるを続けていました。
ところが、あるとき思い立ったのです。
「これじゃダメだ! 新人さんが一番頼りたいのは店長なのに、その店長が人見知りしてどうする!?」
「人見知りをやめる! それも仕事!」
そう決意した私は、最初は心臓をバクバクさせながら「どんな音楽を聴くの?」などと簡単な会話をするところから始めました。
質問が途切れたり「いや別に...」で返されても、めげず、新人さんと一緒にいるようにしました。
自分の心が折れかけるほど、素っ気ない返事もされたときもありました。
それでも「これも店長の仕事」と思い頑張りました。
かなりの荒療治でしたが、無理にでも話すように努力し続けたのです。
すると、いつの間にか今までとは真逆のタイプ「自分からどんどん話しかける人」になりました。
買い物に行って洋服や靴を試着し「え〜すごく可愛いですよね〜」と自分から言ってしまい、自分の首を絞めることもあります。
また、以前なら、店頭に欲しい物がなければ黙って帰っていましたが、店員さんに声を掛けると「それ奥にあったかも。探してくるから待ってて」と言ってもらえたこともありました。
世の中、自分から話しかけて、冷たくあしらわれることは案外少ないことに気づきました。
今は「私、以前は人見知りだった」と言っても冗談だと笑われるだけで、まったく信じてもらえないレベルまで成長。
私見ですが、歳を重ねていくほど「人見知りなんで」はかっこよくないし、それが許される環境は少ないと思います。
私は決してポジティブ思考な人ではないけれど、人見知りだけは早めに克服しておいてよかったと思います。
明らかに小さなラッキーの数が違うと、これだけは断言できます。
関連の体験記:小学校の学年委員で談笑中、急に顔がこわばった一人のママ友。振り返るとそこには...
関連の体験記:「駐車場まで一緒に帰りましょう~」趣味のサークルで52歳女性の「お気に入り」になってしまい...
関連の体験記:あの...同一人物ですか? 勤務中、ほとんど話さない店長が飲み会で「オラオラ」男に豹変し...⁉
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。