皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人〝くるぴた〟です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
【前回】「ドラキュラかよ...」明るい照明が苦手な夫。薄暗い部屋での生活は散々なもので.../くるぴた
【最初から読む】某巨大掲示板で知り合った彼と5回会っただけでスピード婚! しかし気になる謎の壁穴.../くるぴた
義母のアポ無し訪問によって同棲がバレた私と夫は、それから2カ月ほど経ってから、義実家に揃って顔を出すことになりました(今回は面倒なので、『元』は全部省略します)。
義父母の住まいは、地下鉄の駅から3分ほどのマンションの1階。
私たちが住んでいる部屋より新しく広々としています。
「ああ、いらっしゃい。よく来たねえ」
お義母さんがそう言いながら出迎えてくれた玄関のたたきには、履物が4足ありました。
「今日はお兄ちゃん達も呼んでおいたからね」
そう言えば、義父母は以前は郊外の一戸建てに住んでいたけれど、2年ほど前に夫の兄、私から見て義兄のマンションからスープの冷めない距離の新築マンションを買ったと夫から聞いたことがありました。
そして夫と私は、義父(予定)と義兄夫婦(予定)が待つリビングに通され、歓談が始まったのです。
リビングには低いテーブルと座布団が置かれ、テーブルの上には出前のお寿司と天ぷら、タコの唐揚げや茶碗蒸し、ビールと日本酒等が並べられていました。
が、どう見ても6人分の量ではありません。
10人でも余裕なのでは...といった勢いです。
お義母さんとは前に一度会った時と印象は全く変わりません。
小柄で気性がはっきりとしたシャキシャキした感じのおばあさん。
お義父さんのほうは私とほとんど身長が変わらないくらい小柄で、そんなにしゃべるのが得意ではなさそうな雰囲気です。
元公務員でしたが、当時すでに定年退職していました。
お義兄さんは高校の教師で、真面目そう。
お義姉さんは小柄で丸顔の、大人しいけれど朗らかな感じのひとでした。
私はコチコチに緊張していましたが、話題はお義母さんがどんどん振ってくれたので、それに答えると言った形で会話を進めつつ、その合間に「これ美味しいよ、食べな食べな」が挟まります。
前回に続いて、ここでもお母さんの尋問が始まりましたが、それは前回よりもより具体的な感じでした。
職歴や家族のことの他、持病はないかどうか聞かれたり......
特に仕事に関しては 「なぜ志望したのか」 「その仕事をして(金銭以外に)何か得たものはあったのか」 など、就職の面接かと思うようなことまで尋ねられて、思わず口ごもってしまいました。
そういう時はお義兄さんが 「まあまあ、母さんもそんな立て続けに聞いても、そうすぐ答えられないって」 とお義母さんを抑えてくれたりして、さすが現役の教師といった感じ。
お義姉さんは 「遠くから北海道まで来るの、勇気がいったでしょ? 慣れるまで大変だと思うけど頑張ってね」 と、穏やかに話しかけてくれました。
お義父さんは日本酒が入ったお猪口を片手にニコニコ話を聞いています。
その間、夫はと言えば......
日本酒をグラスでがぶ飲みして、早々に座布団を半分に折り、枕にして寝ていました。
いくら自分の実家とはいえ、お義姉さんもいるのに、ちょっとくつろぎ過ぎでしょ!
お陰で、皆の質問には私1人で答えなければいけなくなったのに......
それにしても基本的に真面目な人ばかりの義実家で、なぜ夫1人がこうなった...?
末っ子次男で、割と自由に生きられたからなのか......?
そうして話や食事がひと段落した頃、お義父さんが 「俺はもうちょっといいかな?」 と言い残すと自分の部屋に戻っていきました。
機嫌を損ねてしまったのかと、ちょっと不安になったその時、お義兄さんが 「親父はあれだ、ファミコンの麻雀をやりたくて仕方ないから戻ってったな」 と言いました。
その当時でもファミコンはとっくにオワコンだったのですが、お義父さんはファミコンが発売されたと同時に出た麻雀ゲームが大好きで、あまりにやり込み過ぎて義父専用のブラウン管テレビに、麻雀牌の絵が焼きついてしまったほどだとか。
その話に、毎日仕事から帰って6時間はゲームをしている夫の姿が重なりました。
ああ、こんなところで夫は遺伝子を引き継いでいたのかと納得しつつ、感心するような呆れるような気分になったものです。
お母さんは浮気に走るよりは、ずっと家でゲームをやってる方が安心だと言っていましたが、 同棲を始めてしばらく経った頃に夫が浮気三昧だったことを思い出し、いやいやそれは......と内心ツッコんだのは秘密です。
食事が終わった後、後片付けを手伝いましたが、案の定、お寿司などが大量に余っていました。
勿体無いなと思いつつ、帰り支度をしていると、お義母さんが 「これ、余ったの、折角だから晩御飯に持って行きなー」 と、保存容器に入れ、手渡してくるではありませんか。
確かに勿体無いけれど、握ったのはお昼前で、そこからずっと常温の部屋にラップなどは掛けずにおいてあった握り寿司......
ネタが変色して、温くてカピカピになっています。
夫も 「お袋、こんなもん、いらんぞ」 と断っていましたが、結局持たされて帰ってきました。
捨てるのもどうかと思って、ネタを刻んで炒飯にして、一応食べられる状態にはなったものの、私も夫も昼間に食べ過ぎて食が進みません。
どうにか翌日の昼食として1人で消費したけれど......
その後、義実家に行く度に同じことが繰り返されるとは、この時は思っていなかったのです。
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