皆様初めまして、"くるぴた"です。
現在アラ還で、病院で清掃のパートをする傍ら『離活のためのアラフィフ貯金日記』などのブログを運営しています。
数年前に離婚を経て、今は肺がん闘病中の猫と最期の日々を共にしている最中です。
私はいわゆる熟年離婚をした訳ですが、今にして思えば「なぜ我慢した⁉」「それは離婚のフラグだったのでは⁉」という出来事が満載の結婚生活でした。
ここでは婚姻中に起こった「離婚したい!」と思った瞬間と、離婚するためにささやかながら積み重ねた貯金の方法について、お伝えできればと思います。
まず手始めに、私についてお話ししましょう。
私は行き当たりばったりな両親の元で、3人兄弟の長女として生を授かりました。
弟2人は4歳下と11歳下です。
家庭にあまり興味がない父と、生活するのに必死な母との間で、放任されて育った私は、よく言えば「のん気」な、悪く言えば「うかつ」な性格に育ちました。
高校を卒業してからは会社員やフリーターをしていて、そのまま地元にいるつもりが、22歳の時、当時お付き合いしていた男性が大学を卒業し東京で就職すると言うことで、一緒に上京してきたのです。
私はその彼と結婚するつもりでいたけれど、当人はなかなかゴーサインを出しません。
その結果、30歳過ぎになるまで長い春を続けたあげく、彼に別のお相手ができてしまい、振られてしまいました。
その後の私はスーパーのバイトをしつつ、知人が勤めていた編集プロダクションから小さなイラストなどを描く仕事をもらったりして、細々と暮らしていました。
失恋のショックで結婚どころか恋愛すら無理かもしれないと、半ばあきらめ気味だったのですが...
しかし数年経って、アラフォーと呼ばれる年齢になった頃、ある出会いを得たのです。
それは某巨大掲示板。
たまたまよく読んでいたスレッドによく書き込みをしていた人物こそが、のちに結婚することになる元夫です。
そう、恥ずかしながら、夫とは某ちゃんねる婚でした。
元夫の文章は同年代なのにどこかオッサン臭く、文章も硬いのですが、打ち解けてくるととぼけた愛嬌のあることも書いてきます。
誰かがスレで相談をすると、すぐに真面目で実用的な回答をしてきて、ちょっと気になる存在でした。
そこは同年代の人が多く、悩みなども似通っています。
そして掲示板の書き込みで仲良くなると、数人でオフ会をするパターンが多々あったのです。
私と元夫もあるオフ会で初めて顔を合わせることになりました。
初めて会った元夫は、常に眉間に縦皺が入った、いかめしい顔付きの人。
上背があり、ちょっと野武士っぽい雰囲気がありました。
しかしあまりオフ会に慣れていない私がなかなか会話の波に乗れずに困っていたところ、声をかけてくれたのが斜向かいに座っていた元夫です。
彼は自己紹介がてら、自分の身の上を語り出しました。
彼は北海道生まれで現在も札幌にある会社に勤めて10数年。
職場関係で知り合った奥さんと、数年前に離婚していました。
原因は奥さんの不倫で、男の子が1人いたけれど、まだ幼いため親権は奥さんに行ってしまったとのこと。
その後は彼が出張で上京するたびに彼と会うようになり、5回目には初めて私の方から札幌にある彼の家に遊びに行きました。
着いた先は 3LDKの分譲マンション。
リビングと寝室、客間、奥に趣味の部屋兼書斎があります。
リビングに通された私は、彼にこう言われました。
「俺は金持ちじゃないし、離婚歴もあるし、住んでいる場所も遠い。 キミを引き止める権利はどこにもない。 でも、もしもキミが嫌でなかったら、俺のところに来てくれないだろうか」
気付けば30代も後半になって、恋も結婚も諦めていたけれど、これも縁かもしれない。
北海道のカラリとした気候も肌に合う気がする。
そう思った私は、彼と直接会ったのはたった5回しかなかったのに、北海道に移住して彼と共に暮らす決意をしたのです。
長年住んだ東京を後にして、彼のマンションに転がり込んで知ったのは...
それまで入っていなかった奥の部屋の壁に、何かをぶつけて凹ませたような穴がたくさん空いていることでした。
「ねえ、あの壁、何...?」
帰ってきた彼に、奥の部屋を指差しながらたずねると、本人は事もなげに答えました。
「ああ、あれか。あれは腹が立った時に殴ったり蹴ったりした跡だ。 持ち家だし、別に人間には何もしないから平気だ」
そんな...それってDVじゃないの!? 人間には何もしないって、そんなの当たり前でしょ!
そもそも人間以外にもしないのが当然なのに......
もしかして、前の奥さんとの離婚の原因も、相手の浮気もあったかもしれないけど、コレがけっこうなウェイトを占めていたのでは?
いろんな考えが頭を一気に駆け巡りましたが、仕事を辞め、遠距離の引っ越しをしてきた私には、その場を引き返すパワーが残っていません。
当時すでに父は亡くなっていて実家も頼れず、結局そのまま同居に踏みきってしまいました。
元夫はその後は言葉通り、私に直接手を上げることはありませんでした。
でも、この時に踏み止まっていれば、後々味わう他の苦労はなかったと思うと、悔やんでも悔やみきれないのです。
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