皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
前回の記事:ベッドから変な臭いが...年に4度はオネショする夫の稚拙な隠蔽工作/くるぴた
私の元夫はお酒が大好き。
一番好きなのは日本酒ですが、ビールでもワインやウイスキーに焼酎でも、お酒と名が付けば、どんなものでも飲んでいました。
飲む量も半端ではなく、日本酒なら2リットル入った紙製パックの物を2日で飲みきってしまうほど。
普段はムッツリした表情の夫ですが、お酒が入ると途端に機嫌が良くなります。
表情が柔らかく、口調も明るくなり、ある種の人懐っこい雰囲気が出てくるのです。
思えば、私達の出会いの場もオフ会というお酒の席。
あの表情に騙されてしまったのだなぁと、自分の見る目の無さに、とても残念な気持ちになりますが......
お酒があれば上機嫌の夫でしたが、うっかりお酒を切らしてしまうと、そわそわし始めます。
どうしてもアルコール無しではいられないのです。
それが深夜でも、中途半端に酔っていても、いつも着ているの赤いジャージ姿で近所のコンビニまで行ってしまいます。
おかげで買い物に行くたびに、2kgくらいある大きな箱酒を買わなくてはならず、重さ的にも金銭的にも大変でした。
また、1人で酔っ払っている分にはまだ構わないのですが、晩酌の時に私がしらふでいると何となく不機嫌になり、酒に付き合って欲しそうな雰囲気をかもし出してきます。
もともとそれほど強くない私も、缶チューハイ350mlで1本くらいなら、毎晩付き合えるようになりました。
その代わり、体重が増加し、肌が脂っぽくなってしまいましたが。
大量にお酒を飲めば、もちろん失敗もたくさんあります。
たまにするオネショはその最たるものです。
また、ある夜2人でカラオケに出かけた帰り道、夫が不意に建物と建物の数十cmしかない狭い隙間にスーッと入っていってしまいました。
こちらが驚いてオロオロしていると、ジョロジョロ音がして、立ちションをしに行ったと分かったけれど......
人通りの少ない場所ならともかく、繁華街です。
なぜ店にいる間にトイレに入ってくれなかったのかと恥ずかしくなり、自分だけ一気に酔いが覚めた記憶が有ります。
さんざんお酒を飲んだ後はその場で眠り込んで起きないこともあり、夫の実家はまだしも、勤務先の上司のお宅などに、予定外で泊まり込んだりもしました。
その度に菓子折りを持って謝りつつ、夫を引き取って来たものです。
ある日、夫に、いつからそんなに酒を飲むようになったのか、聞いてみたところ
「学生時代に、周囲になめられないように、週1回、ウイスキーを1瓶買って、一晩で飲み切る練習をしてた。その後、20代の半ばで転職してから、上司が毎週のように飲み屋で接待するのに付き合わされて、鍛えられた」
学生時代の話はイマイチその心理が理解できないのですが、社会人になった頃はまだバブルが弾ける前です。
会社が接待にお金を掛けていた時代でした。
そのままお酒を飲む生活に慣れて、だんだん飲まずにはいられなくなったのでしょうか。
でもあまりにも毎晩深酒をするので、こちらも心配になってきます。
アルコール依存症を心配して、なんとか酒量を減らせないかと夫に忠告したけれど、馬耳東風の聞く耳持たずで、全くの無駄でした。
しかし、そんな夫にもある日、転機が訪れます。
「すまない、悪いが背中をかいてくれないか?」
夫が手首や首をボリボリかきながら、身をよじっていました。
見れば、夫の全身に赤くて蚊に刺されたような膨らみが......どう見ても蕁麻疹です。
仕方なく、かき壊さない程度に夫の背中をかいていると、夫が 「あのな、昨日の魚、古くなかったか?」 と尋ねてきます。
いやいや、消費期限はまだまだ先の、買ったばかりの普通の鮭ですよ?
「もういい、酒で誤魔化す」
そう言っていつも通りお酒を飲んで寝た夫の蕁麻疹は、翌朝なるとさらに悪化していました。
さすがの夫もこれは不味いと思ったのか、すぐに皮膚科に行ったけれど治りません。
結局、総合病院に行ってアレルギーの検査をしたところ、夫はアルコールアレルギーと診断されました。
まさかの結果に、夫はしばし呆然。
そこからしばらくは,夕食時も大人しくお茶を飲んでいました。
私としては「これでアルコール依存が治れば......」と期待していたのですが、夫は数日も経つとソワソワし始め、隠れてお酒を飲むようになりました。
夫の部屋のゴミ箱から、空き缶や空き瓶が見つかるようになったのです。
それから私は夫の留守中にお酒を見つけるとすぐ隠し、夫は家に帰るとお酒を隠し持って自分の部屋に直行したりしたりして、関係が険悪になりました。
夫が壁を殴って出来る穴も数が増えていきます。
しかしひと月ほど経って、夫が興奮気味に話しかけて来たのです。
「おい! 見てくれ! 蕁麻疹が出てないだろう⁉︎ ワインなら飲んでも何ともなかった。これからはワインを買って来てくれ!」
まだアルコールを諦めていなかった夫。
しかし、あくまで夫の場合ですが、ワインだと本当に蕁麻疹が出なかったようです。
それでも私個人はまだアレルギーが心配だったけれど、本人が嬉しそうにしているのと、それまでの家の空気の悪さを思うと強く反対もできず、ワインを容認してしまいました。
今でも元夫がワインを飲んでいるのか少し気になりますが、もう私達の道は分かたれました。
後は本人の判断に任せるしかないと思っています。
【まとめ読み】モラハラ変人夫と熟年離婚へ! くるぴたさんの記事リスト
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