<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女
年齢:44
プロフィール:今年で結婚15年目。郊外の住宅街に住む主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
現在、我が家はとても物が少なくすっきりしています。
けれども、以前は悲惨な状態でした。
2014年、物が多すぎることに耐えられなくなった私は、部屋を記念撮影してから片付けを敢行。
そのとき撮ったひどい有様の写真は、たまに自戒の念を込めて見返しています。
話は2007年にさかのぼります。
私たち夫婦(当時ともに31歳)は、戸建ての中古住宅を購入しました。
夫婦2人で5LDKです。
結婚したとき買った家具が少しある程度でしたので、すっきりのびのび暮らせると思ったのですが、困ったことが起こりました。
引っ越して1~2カ月たった頃、実母(当時55歳)から「ソファーをあげる」と電話がかかってくるようになったのです。
「とても高かったの」
「素敵だから、あなたの家にとても合う」
その「かつて素敵だったソファー」は実家で10年以上使っていた物なので、私もよく知っています。
数十万円した本革のソファーですが、全く手入れをしないで使っていたため皮が硬くなりヒビだらけで、色もくすんでいます。
結婚したときに購入したソファーがすでにあり、2台は置けません。
自分で選んで買った1年しか使っていないソファーを捨ててまで欲しいとは思えない代物なのです。
ですが、断っても実母は何度もしつこく電話してきます。
当時私は仕事が忙しく、帰宅は夜10時~10時半頃。
夫はさらに帰宅が遅いので、家事は帰宅後1人でしていました。
本当は長電話したくないのですが、電話に出ないと実母は会社に電話してしまうので、出ざるをえないのです。
もらうと言うまで電話してくる気なのは明らかなので、泣く泣く自宅のソファーを捨ててボロソファーをもらいました。
すると次は「素敵な絨毯をあげる」と。
その絨毯は乙女チックなバラの花が乱れ飛んでいる柄で、インテリアに合わないのは明白。
しかし、相手するのが面倒なのでもらいました。
私は非喫煙者ですが、広げたらタバコ臭くて心底うんざり...でも、それで終わりではなかったのです。
その後も数年に渡り、古い座卓や、大きな箱に入った服や食器などが届きました。
夫婦2人ともゴルフをしませんが「ゴルフを始めた方がいい」とゴルフクラブが2セットきたことも。
我が家にソファーを送った後に実家は新しいソファーを買ったのですが、今度はそのソファーをあげると、またボロソファーがきたときは笑うしかありませんでした。
2011年に子どもが産まれ、我が家は一気に物が増えました。
実母はいらないと断ったのに購入したベビー用品や、私が子どもの頃使っていた不要品を送ってくるようになりました。
家を購入したときに援助があったならともかく、私の実家からは30万円のお祝いのみ(夫の実家からは20万円)。
まとまった金額ではありますが引っ越し代を助けてもらったという認識でいます。
頭金や手付金、名義変更に伴う費用などはすべて私が独身時代に貯めたお金で支払いました。
購入後の住宅ローンは、夫が支払っています。
私の実家からの荷物で散らかっていては、毎月ローンを払ってくれている夫に申し訳ないという気持ちが高まるばかりでした。
そして2014年、「机をあげる」としつこく電話がくるようになり、ついに堪忍袋の緒が切れました。
実母は話が通じないので実父(当時65歳)に連絡。
実母を説得してもらいました。
もらった品はほとんど処分し、数年かけて夫が好きなテイストの家具に買いなおすことに。
今ではすっかり夫好みのインテリアになり「部屋を眺めながら飲んでいると最高だよ」などと言ってくれるようになりました。
実父に説得してもらってからは不用品をもらうのをやめましたが、今でもたまに「タンスをあげる」などと実母から電話がきてモヤモヤしています。
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