姑に貸しを作らない。家事も育児も手伝ってもらったら「時給」を渡しています/斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

前回の記事:私の姑は超絶美魔女。素敵なことだけど、一緒に住むのは大変で...!?/斗比主閲子姑に貸しを作らない。家事も育児も手伝ってもらったら「時給」を渡しています/斗比主閲子 pixta_68714625_S.jpg

我が家では義理の両親、特に姑が強烈な人なので、いかにして面倒事を少なくするか、色々なことを試してきました。

その中で今でも続けている有効だったことの一つが、姑に家事や育児を手伝ってもらうことがあれば「時給」をお支払いするというのがあります。

要は、何かを無償で善意でやってもらうのではなく、お金を払ってしまおうというものです。

例えば、夜ご飯を作るのが間に合わないから、私たち家族分を作ってもらうときには、材料代と手間代を支払います。

例えば、私たち夫婦が夜の間にデートに行きたいから子どもたちを見てもらうとすれば、子どもの世話代を払います。

例えば、義理の両親が保有している車を利用したいときには、レンタカー料金を家庭内で支払っています。

年間にすれば百数十万円ぐらいでしょうか。

私たち夫婦から義理の両親二人に対してなので、贈与税がかからない程度の金額です。

※参考までに、一人に対して年間110万円以上の贈与をすると贈与税が発生します。

人によっては一緒に住んでいるのにそんなにお金を払っているのかと驚かれることでしょう。

同居をしているのは生活費を削減するためであり、お金を払っているようだと同居によるメリットが減ってしまうと。

実際、私たちの他に二世帯住宅で住んでいる人を何人にか知っていますが、我が家のように義理の両親・実の両親のサポートに対してお金を払っている家庭は見たことがありません。

義理の両親に対して、何らかの借りがあるときにお金を払わない理由としては、「お金を払うなんて水臭い」「お金がなくても助け合うのが一緒に暮らしている家族として当然でしょう」といったところでしょうか。

まさに、この「水臭い」というのが厄介なために、我が家は義理の両親から何らかの世話を受けるときにはお金を払うことに決めたのでした。

「水臭い」の何が厄介かって、自分が義理の両親から世話をしてもらう側だけではなく、義理の両親から何か頼み事をされたときも、それまでの借りもあって受けざるをえなくなっちゃうことです。

義理の両親から何かお願いがあっても、やりたくないことはあるわけじゃないですか。

お願いされる内容・タイミングもそうだし、純粋に距離が近いからって頼られ続けるのを避けたいとか。

でも、そういうときときに「私たちはあのときに世話してあげたのに、そっちは断るなんて薄情だ」と言われると非常に面倒くさいわけですよね。

そこまで言わせたら、もう絶対に断れない。

我が家では、こんなことを言われるのを避けるために、何か家事・育児をしてもらったときには義理の両親に対してお金を支払うことにしたというわけです。

では、実際のところ、我が家での義理の両親からの一方的な面倒な頼み事はどの程度あるか。

一緒に暮らし始めて、もう10年以上になりますが、ほとんどないと言ってもいいでしょう。

非常に快適です。

スマホの使い方で相談されることもありますが、「何でも分かるわけじゃないので、キャリアのショップで聞いてきてください」とさくっとお断りすることもしばしばです。

もちろん、すぐに簡単にできることで、こちらの余裕があれば対処をしてあげることもあります。

いずれにしても、借りがないからお断りを抵抗感なくできるのは大変心地よいです。

肝心の介護問題は、義理の両親は今のところ介護の必要はないので、我が家に何か依頼があったことはありません。

ただ、聞いている限りでは、要介護になったら私たちにできるだけ頼らずに、外部のサービスでどうにか世話をしてもらうようです。

私たちが義理の両親に支払っている家事・育児代は使わずに貯めているということですから、義理の両親の将来の介護費用に回るんでしょうね。

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、親しい関係だとついついお互いに甘えちゃって礼儀が欠けてしまうことはしばしばです。

お金を払うということで、適度な緊張関係ができて、我が家は上手く回っているように思います......!

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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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