<この体験記を書いた人>
ペンネーム:myb
性別:女
年齢:46
プロフィール:15年間の結婚生活に終止符を打ち、歩み始めたばかりのシングルマザーです。
2020年2月、夫(当時45歳)は持病の治療のために一泊入院をしました。
もともと書類を揃えるのが苦手な夫は、入院ギリギリまで書類を記入せずにいました。
普段ならたいていの書類は私が先回りして用意したり、記入をしています。
しかし、このときは「たまには自分で書類を書く練習をしてもらおう」という気持ちから、あえて私は手出しをしないでいました。
そして、入院1日目。
手続きが終わった頃に私が面会に行くと、40代の看護師さんが、「〇〇さん(夫の名前)の奥さんですか?」と私に声をかけてきました。
手には書類を持っています。
嫌な予感がしました。
「あの、緊急連絡先なんですけれども。お子さん、小学生ですよね?」
看護師さんは少し言いづらそうに、そう言いました。
夫はあろうことか、当時小学校低学年の我が子の名前を緊急連絡先として記入していたのです。
「小学生に電話をしても分からないと思うので...」
看護師さんは言葉を選んではいましたが、相当呆れていたと思います。
ちなみに、その病院は緊急連絡先(兼・身元保証人)として、2名の名前と連絡先を書くことになっています。
夫がその病院に入院するのはこのときが2回目でした。
看護師さんは1回目の入院時に私が記入していた書類を持ってきて、「前回はお兄さんの名前を書いていますよね。またお兄さんにしておいていいですか?」と確認してきました。
すぐに修正してほしいとのことだったので、その場で思わず「はい」と言ってしまった私...。
結果、私から夫の兄(当時50歳)に、「かくかくしかじかで...入院の書類にお兄さんの名前を書かせてもらいたいんですけれども」と連絡をする羽目に。
「急に病院から連絡が来ても対応できないこともある。これからも何かあったら自分の名前を書いてもらって構わないが、そのような時は早めに知らせてもらいたい」
拒まれはしませんでしたが、そんなごもっともな意見が返ってきました。
一方、夫はというと、「なんでだめなの? 家族なのに。あの子はもう電話でしゃべれるじゃん」というようなことを言っていました。
「緊急連絡先だよ? しかも身元保証人なんて未成年がなれるわけないじゃない?」と私が言うと、「どうせお前のとこに連絡が行くんだから大丈夫」と...。
全く懲りていないその様子に、「これからも書類は、私が記入するべきなんだな」と思い知らされました。
後日、子どもにこの話をすると、呆れながら笑っていました。
子どものほうがよっぽどまともな感性を持っていることについては、良かったと思いました。
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