アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:夫の死亡保険金1億8千万円の怪! 妻も知らぬ尋常じゃない掛け金に仰天/かづ
社員旅行のハワイから帰った夫は、嬉しそうに、またドヤ顔で私にお土産を渡した。
小箱に入ったブローチだったが、そのブローチ代は家から出ているんだと言う認識が夫の頭からは消えているのだろう。
正直言って、ブローチなんか要らないから、その分現金で返金しろって話だ。
当然夫には20万円の小遣いの残りは返せと言う。
何度も言うが、余裕有り余っている家計ではなく、出来れば子どもの教育費や生活費に貯金をしておきたい。
その中から渡している金なので、残った分は返して貰う。
夫は
「自分がヤリクリして使わずに残した金なのに、なぜ返さんとアカン? 一旦僕が貰った金やん!」
と言うふざけた事を言いくさる。
「そもそもその金は、あんたが小遣いをヤリクリして貯めた金ではなく、家計から捻出した金なんだから、使わなかった分は返金するのが当たり前! 『ハワイで使うのに必要』と言うから渡した金なんで、ハワイで使わなかった分は返金するのが当然! 出るとこ出てもいいし、どなたに話しに入って頂いてもよろしいですけど? 誰かを呼びたかったらどうぞ?」
夫はそれでも言い逃れようとする。
「そ...、そんなに残ってへんけど...」
「みんなが飲みに行ってる時に『僕はそんなに飲まんから』って言うてホテルでダラダラしてたんやろ? 他の人がゴルフに行ってランチしてる所を、自分はハンバーガー屋に行って昼済ませたんやろ? あんたがそない言うて電話して来たんやん♪ あんたみたいなケチが、そんな事に20万円もスッカラカンに使ってくるかいな! せいぜい残して自分の小遣いにしようと思うに決まってるやん!」
夫はうなだれた様にソファーに座っていた。
「使ったレシート出せとは言わんから、残った分をとりあえず出せ! 財布から! 今すぐ!」
夫は渋々財布から札を出した。
「財布にまだ札が残ってたけど?」
私がそう言うと夫は慌てたように言う。
「こ、これは最初から財布に入ってた僕のお金やから!」
「ふ~ん、そしたらそちらは『僕の金』だから返さんのやから、こちらの金は『家から持って出た金』やから返して貰って当然って事で納得やね?」
考えの浅い夫は、【語るに落ちる】事がしょっちゅうなので、すかさず言葉尻を取って返す事にしていた。
さて、本題はこれからだ。
私は保険証券の束と給料の振込明細の束を夫の前に出した。
「あんたの会社って、給料明細があったんやねぇ~。それもずーっと前から。確か、パソコンの画面で確認するだけやから、手元には明細書は貰えんって言うてたのに」
もうここからは怒涛の様に言う。
「給料明細の保険料の金額が13万円ってどういう事?? そんなに保険に払えるほどの生活なわけ?」
そもそも一般的な家庭での保険にあてる金額は、収入の約10%前後と言われていた。
「うちの収入に対してなんでこの保険料?? それも死亡保険金が1億8千万円ってどういう事? あんたが近々交通事故で死ぬんやったらええけど、このまま死なんで生き続けるんやったら、延々と13万円支払い続ける訳や」
夫が言うには、保険は会社に出入りしている外交のおばさんで入ったらしく、今まで入社してから毎年あったベースアップや昇進した際の昇給分などを全て保険の掛け変えに使っていたと言う。
要するに、1万円のベースアップがあれば1万円分大きな保険に掛け変え、昇進したら昇給分更に大きな保険に掛け変えていた。
それで13万円。
「保険屋のおばちゃんに私が直接話しするから、電話掛けて来させて」
「いや! それは会社で僕が話ししてるから...」
「僕が話してるからこんな事になってんのやろ? 毎月13万円も払って来たにもかかわらず、入院15日からしか出ん保険を!! 私が直接保険会社に電話してもええんやけど?」
夫は渋々その場で保険の外交のおばちゃんに電話を掛けた。
「代わって!!」
夫がもごもごと歯切れの悪いような物言いをしているので、横から受話器を奪い取った。
「もしもし、○○の家内ですが。保険を全て見直しをしたいので家まで来て頂けますか?」
すると保険のおばちゃんは自信満々な口調で言う。
「それは会社で入って頂いていますので! ご主人様とお話しさせて頂いてますから!」
何を偉そうに言うのか、笑いそうになるのを堪える。
「主人が何を話そうが、家計を管理しているのは私です! この度初めて保険の支払額が分かりましてね~。一般家庭でこの支払額は妥当なのかどうか、また一般家庭でこの保険の加入状況が妥当なのかどうか、詳しくお話しをお聞きしたいと思いまして♪」
それでもまだ保険のおばちゃんは言う。
「ですから、それはご主人とお話しをさせて頂いてですね!」
「主人一人が長年あなたと話をして加入して掛け替え続けてこのザマなんです。それも保険内容は私に内緒で。あ~、あなたが私とはお話し出来ないと言うのでしたら、直接本社の責任者にお電話させて頂いて、こちらの加入状況などをご相談させて頂いていいですか?」
「あ.........、明日の午後でよろしければお伺いします...」
こう言う時はだいたい突っ込まれたら困る裏がある。
裏が無ければ「それは構いませんけど」って言うはずなのだから。
【次のエピソード】「毎月13万円の保険料、夫の現収入で妥当だと思います?」"保険のおばちゃん"と直接対決! /かづ
【最初から読む】アッシー・メッシー・貢君だった彼が突然父に結婚の挨拶! 夫との馴れ初め/かづ
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