アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:優秀社員はハワイ旅行! でもゴルフや飲みで「20万円は必要」って、そんな余裕はない!/かづ
夫は社員旅行のハワイに行きたいためか、以前にも増して仕事に頑張るようになった。
もちろん裏金(?)の件はそれっきりにしたようだったが、稼いでも稼いでも全額【家の金】になるならバカバカしいとでも思ったようだった。
恐らく私にバレなければ、そのまま裏金作りは続けていたのだろう。
ところが再び仕事に手を抜きかけた時にこのハワイ行きの話だったので、小遣いに持って行く20万円を作る為に俄然頑張りだした。
めでたくと言って良いのかどうなのかだが、ハワイ出発直前の夫の手取り額は相当なものだった。
無事ハワイに着いた夫からは、電話代が会社持ちだと知るや否や、毎日電話を掛けてきた。
今日何を食べただの、どこへ行っただの、みんなは飲みに行ってるが一人でホテルでマッタリしてるだの、本当にどーでもいい事ばかりだ。
電話の会話の中に、子どもの事や舅の事などが一切無いのは夫らしいと言っちゃあ夫らしい。
で、私はと言うと、夫が不在の間に家の中を探して、夫が入っている保険を確認することにした。
夫は気持ち悪いくらいになんでも記録として残していて、結婚当初には夫の書類箱に、一人暮らしを始めた時からのガスや水道や電気料金の明細書を、年度別に綴じていたり、それこそ銀行の通帳の古い物なども『全て』残してあってビックリしたことがあった。
今でこそ私が全て管理する様になってからはそこまでは無いものの、当時はとにかく何でもファイリングして残していた。
当時舅も同じく色んな物をファイリングしていたのである意味、親に似たのだろう。
思い立ったら吉日で、さっそく夫の書類棚や机を片っ端から開けて広げて調べ出した。
すると夫の給料明細がドッサリと入っている箱を見つけた。
当時夫は給料明細の事を
「会社のパソコンで確認するだけで各自に明細は貰えない。でもお金はかづが持っている通帳に全額振り込まれるから、中抜きは出来ない」
と言っていて、そう言う会社もあるんだと、夫の言う事を鵜呑みにしていた。
それで誤魔化されてるんだから、私も迂闊と言うか甘かった訳だ。
まぁ、これで給料明細があるのが分かった。
どれどれ。
総支給額はいくらで、何にいくら引かれているのか...。
夫の給料明細を隈なく見た私の目に飛び込んできたものに絶句した。
生命保険や医療保険に自動車保険など、それらを給料天引きにしているのは聞いていたが、その総額がなんと13万円。
正直言って、そんなに保険を掛けていたくせに、先日の入院では1円も出ない契約だったのかと呆れた。
これは余計に保険証券を探さなければならない。
家事の合間に夫の書類棚を次々と調べ、ついに保険証券がドッサリ入った箱を見つけた。
先日の一件があったので、保険はどれも入院5日目から給付金が出るものに掛けかえられていたが、その保険証券を見た私は更に驚く事になった(現在は入院1日から、日帰り入院も出る物に変えています)。
なんと、その保険証券のそれぞれの契約内容は、交通事故での死亡の場合に倍額出る物や、死亡保険金が数千万円出る物だったのだ。
例えば夫が万一交通事故で亡くなったとしたら、総額1億8千万円も保険金がおりる計算になる。
一瞬、「夫が交通事故で亡くなれば1億8千万円かぁ~」と頭がお花畑になりそうになったが、次の瞬間私の頭には、当時テレビで多額の保険金を掛けて妻や夫を殺害する事件が浮かんだ。
もしこれで本当に夫が交通事故で亡くなれば、最初は
「子どももまだ小さいのに、奥さん気の毒ねぇ...」
と思って貰えるだろうが、1億8千万円も入ったとなると
「あの奥さん...、怪しいんじゃないの?」
と言われるじゃないか!と思った。
思い過ごしだと思うだろうが、そもそも普通のサラリーマンが保険に掛ける金額じゃない。
なぜこんな金額になったのか。
浮かれた調子でハワイのハンバーガーショップで食べた昼ご飯を報告する電話の夫の声を聞きながら、夫が帰国するまでに材料を集めておかなければと思った。
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