超インドア派のアラフィフ主婦・中島めめさん。数年前からメンタルクリニックに通院しているめめさんが実践する、不安な気持ちのかわしかたとは...?
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こんにちは、中島めめです。
今回は、「不安な気持ちのかわしかた」についてのお話です。
以前こちらで私が数年前からメンタルクリニックに通っているお話を書かせていただきました。
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現在月2回の通院と服薬を続けているおかげか、精神的に落ち着いた日々を過ごせています。
でも、根本的に性格が変わったわけではないので、ちょっとした事で不安な気持ちになりやすいのは変わりません。
ただ、不安な気持ちになりかけた時にどんどん思い詰めてパニックになるのではなく、「あ、今不安な気持ちになりかけているな」と客観的に自分を見る事ができるようになりました。
そうやって客観的に自分を観察した後に、ある考え方を実行するようにしています。
暴露療法(ばくろりょうほう)
暴露療法とは、不安障害に用いられる行動療法で、不安や苦痛を克服するため、その不安や恐怖にあえて直面し、その状況に慣らしていく、というものです。
例えば一日中手を洗い続けないと気が済まない人の場合、手を洗う回数を減らすのではなく、わざと汚いものに触ったあと、手を洗わずに放っておきます。
戸締りを何度確認しても安心できない人の場合は、リストをチェックしたり鍵を閉めた動画をスマホで撮ったりするのではなく、戸締りしたら一度も確認せずにその場を立ち去る、などの行動をとります。
いずれも不安でたまらない状態になりますが、あえて不安を鎮めずそのままにしておくと、時間が経てば不安な気持ちが和らいでくそうです。
その体験を積み重ねて不安障害を克服するというこの方法は、不潔を恐れて手があかぎれだらけになるほど洗い続けてしまう人が、便器に触れてその手を一日中洗わないなど、普通の人でも嫌だと思う事を行ったりします。そのため自分だけで行わず、医師や臨床心理士の指導の下に行うべきものとされています。
私の通っているメンタルクリニックでは暴露療法は行われていないのですが、私はこういう考え方をためしてみたいと先生に相談して、様子を見ながら行っていきました。
ゴミが出せない
私の場合はいらなくなった衣類や日用品、書類などを処分する時に不安が強くなる傾向がありました。
ひどい時は、粗大ゴミに出した古い布団を取りに戻って、思いなおしてまた捨てに行くという事を繰り返してしまいました。
ゴミ置き場で謎の不安にかられ、捨てた布団を無意味にスマホで撮影した時、「ああ、今どん底にいるな」と感じました。
その事があってから、今までのように自分の不安を和らげようと行動していた事(布団の場合、あれはもういらないから大丈夫、と自分に言い聞かせたり、もう一度確認しに戻ったりする事)を一切しないことにしました。
逆に「あの布団はあとで必要になるかもしれないし、間違って大事なものを布団に挟んだ状態で捨ててしまったかもしれない、取り返しのつかない事をしてしまったかもしれない」と、わざと余計に不安になる事を考えるようにします。
そしてその不安を打ち消そうとしないまま、日常生活のやるべき事を淡々とやっていくのです。
すると、押さえつけようとされなかった不安は時間が経つにつれ薄れていきました。
どうしても自分を安心させようと「大丈夫、大丈夫」と思ってしまいそうになりますが(それで実際に切り替えられる人はもちろんそれで構いません)、そうすると私の場合は「でも○○だから...」と不安な気持ちがより強く湧いてくるので、ぐっとこらえて不安に慣れていくようにします。
そんな事をいつもやりながら毎日を過ごしていました。
自分を不安に支配させない
最近は、何かのきっかけで不安な気持ちになりかけても「そうそう、大変なことになるかもね、どうする? こわいねー」と受け流しながら普通に生活できるようになってきました。
不安のやわらげ方は人それぞれあると思いますが、不安を打ち消そうと頑張りすぎないのもひとつの手なんじゃないかな、と私は思っています。
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