<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ブラッミュー
性別:女
年齢:46
プロフィール:義母と同居して十数年、3人の子どものワーママです。
今から6年前のことです。
築50年の家を建て替えることにしました。
リフォームなどいろいろな手段もありましたが、家族で話し合い、新築に建て替えることを決断したのです。
住宅展示場や友人の紹介などでたくさんの業者とお話しし、結果、大手ハウスメーカーと契約することになりました。
新築工事の第一歩は解体工事からスタートします。
解体業者はもちろん、ハウスメーカーの手配した業者でした。
解体工事となると大きな音が出るので、建て替え決定報告後、ご近所さんにはごあいさつにいきました。
みなさん、笑顔で「お互い様~」と対応してくれました。
そして解体業者が工事を進め、解体が終了しました。
そのタイミングでまたご近所へごあいさつにいったのですが、その際、お隣さん(90歳のおばあちゃんの一人暮らし)から「お宅の解体工事で、家の壁(トタン)が陥没したんだよ」と言われたのです。
予想外の言葉に驚きました。
お隣の家は我が家よりも前に建てられたもので、築60年になります。
我が家との境界の壁側であったとはいえども、長い年月を雨風にさらされている壁なので、もちろん無傷ではなく、あちこちに傷や凹みはありました。
さっそく、その解体業者がやったといわれる凹みがある場所を確認したところ、大きさは約10センチほど。
凹みもあまり深くないため、他の傷にまぎれて見えてしまい、言われなければ気が付かないほどでした。
ですが確かに、他の傷などに比べれば新しく見えます。
この凹みを誰が作ったのか突き止めるのはどうしたらいいか考えました。
もともとこの場所は、我が家の解体前はお隣さんからしか入れないし、見えない場所です。
ですが解体が完了した今では、我が家からも見えるようになっています。
そこで解体前、もしくは解体中にそこが凹んでいない写真があれば、この凹みは工事中にできたという話ができるのではと思った私。
さっそく、解体工事中に撮った私のスマホの写真を何度も見直しました。
すると、家を解体したことにより、我が家側からでも凹みができた場所が見えるようになった写真を数枚発見。
そしてその中の1枚に、凹みがないものを見つけることができました。
その写真をハウスメーカーに出し、追及しました。
ハウスメーカーは社内検査にかけた結果、自分たちの過失を認め、お隣のトタンを新しく張り替えてくれました。
お隣さんが指摘してくれなかったら、私が証拠となる写真を撮っていなかったらどうなっていたのでしょう。
凹ませた人に自覚があったのかなかったのかわかりませんが、自覚があったのなら許せません。
隣家とはごあいさつ程度で、ご近所の中ではそもそもあまり仲が良くなかったのですが、このことで犬猿の仲になってしまいました。
もちろん我が家の新築工事もこの期間遅延し、うれしいはずの家の建て替えも、複雑な気分でスタートしたのでした。
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