<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女
年齢:54
プロフィール:夫が夕飯を作ってくれるのはありがたいはず。まさかモヤモヤするなんて。
夫は現在58歳。
2020年の夏ごろから毎週土曜日の夕飯を担当してくれるようになりました。
それまで毎日の夕飯作りはほとんど私の仕事でしたので、これはめちゃくちゃうれしい!
ヤッターと小躍りです。
しかし、喜んだのも束の間、出てくるメニューにモヤモヤを感じることに。
なんと、毎週焼き餃子が出てきたのです。
そりゃ、家族全員焼き餃子は好きですよ。
しかし、やっぱり飽きるんです、毎週となると。
それなのに、当の夫は全くお構いなしというかむしろ満足げな様子で「おいしいな~」なんて言いながらパクパク食べていました。
きっと大好きな餃子を毎週思う存分食べられることと、妻を喜ばせている(と信じている)ことに満足しているのでしょう。
でも、実際のところ私も孫(10歳、7歳)も飽きています。
このまま放置すると、夫以外の家族全員が大好きだったはずの餃子を見るのもイヤになる日が来るかもしれません。
それはなんとしても避けなければいけません! 夫に本音を伝えねば。
ということで、「餃子は飽きちゃった。別のメニューでお願いしたいな~」と伝えてみました。
すると夫は「よし任せろ!」と快諾。
これで一安心...のはずでした。
が、次の土曜日に出てきたメニューにびっくり。
なんと夫は、焼き餃子改め、揚げ餃子を出すという荒業に打って出たのです!
それを見た私は「そうじゃない。餃子に飽きたんだから揚げて出してどうするの?」と頭の中でつぶやきます。
孫たちもきっと同じ気持ちだったのでしょう。
「どういうコト?」みたいな顔で私の方に目を向けていました。
ここは私が頑張るしかありません。
「ハハハ~、揚げ餃子作ったのね~。ありがと。でも、揚げ餃子も餃子だから次は別のにしようね~」
夫のプライドを傷つけないようやんわりとダメだししました。
そして次の作戦決行です。
「麻婆豆腐もあるし~、カンタンに作れる中華惣菜もあるし~、レトルトのハンバーグだって今は色々種類があるよ~」
スーパーで商品を見ながらプレゼンをしてみました。
すると夫は再び以前の調子で「よし任せろ!」と返事を返してきたのです。
「これでもう大丈夫!」のはずなのに、次の土曜日もやっぱり餃子が出てきました。
今度はお鍋仕立てのスープ餃子です。
しかもアレンジしすぎて変なことになっている、リンゴがぷかぷか浮いた餃子鍋が。
これは一体どういうこと?
夫に「なんでリンゴをいれたのかな~」と聞いてみたら、驚きの答えが。
「餃子に飽きたって言ってたから工夫したんだ。ほら、カレーにりんご入れるでしょ。あれと同じね」
平然と言ってのけた夫に呆然...工夫の方向がおかしいことに気づいてもいないようです。
とはいえ、作ったものは食べるしかありません。
仕方なく実食しましたが、案の定、味も変でした。
ここでようやく夫は自分の失敗に気づいたのでしょう。
「食える食える、うまくはないけど...」
少々強がりながら食べすすめていました。
明らかに箸が進んでいませんけど?
孫たちはりんご入り餃子鍋には目もくれず、「納豆、納豆」の大合唱です。
もちろんOK。
「思う存分納豆を食べてお腹膨らませてね」と思いながら大きくうなずきます。
私はというと、せっかくなのでお付き合い程度はいただくことにしました。
「変な味」と思いながらも。
この事件以来、結局土曜日は焼き餃子の日に戻りました。
夫はどうしても餃子が良いみたいで...。
それに、りんご餃子に比べれば、カリッと焼けた焼き餃子は絶品。
飽きたなんて贅沢と気づいたのです。
それでもどうしても飽きちゃった時には、「今日は作りたい気分なの」で私が作るか「ウーバー! ウーバー!」と孫たちをたきつけてピンチをしのいでいます。
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