<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
コロナ禍での初めての冬のことです。
毎日何回もする消毒と手洗いで手荒れがひどくなってしまったので、「抗ウイルス手袋」を買って外出の時には使っていました。
説明書きによると、ウイルスを99%減らす効果のある繊維でできているのでとても清潔ということ。
温かいし消毒の回数も減らせるので、気に入っていました。
ある日、買い物に訪れた店先で手袋をして商品を手にとって見ていると、マスクではなくマウスシールドをした60歳くらいの男性店主がやってきて言いました。
「汚いので手袋を外してください」
抗ウイルス手袋はグレーだったので、遠目には作業用の軍手のように見えたのかも知れません。
「外しますけど、これは作業用の軍手ではなくて抗ウイルス作用のある清潔な手袋ですよ」
店主を心配させてはいけないと思い、そう説明しました。
しかし、店主は眉をしかめて納得がいかない様子。
「そんなこと言ったって、その手袋でいろんなところに触るんだろう、ウイルスがついている...」
ブツブツと言うのでカチンときました。
いろんなところに触った手で商品に触れるのが嫌なら、素手も手袋も一緒なのでは? と思いましたが、独り言のように文句を言い続ける姿に、相手にしても仕方がないと思った私。
「わかりました、じゃあ触ったものは買いますから」
手に取った商品を買うことにすると、とたんに店主はニコニコし始めました。
「そうですか、どうぞどうぞ」
レジに案内されてびっくり、なんとレジ係の店員さんは手袋をしています。
店員さんの手袋は良くて客の手袋はダメなのはなぜだろう...?
店員さんの手袋はビニール素材でアルコールで簡単に消毒ができるからかな?
いえいえ、店員さんを商品を触った手でお金に触ったり、マスクを直したりしていて、こまめに消毒なんてしてはいませんでした。
そしてそもそも、レジ付近に消毒液は置いてありません。
頭の中は疑問だらけでしたが、マスクではなくマウスシールドしかしていない店主と店内で話すのも気が進まなかったので、黙って店を後にしました。
確かスーパーコンピューターのシミュレーションによると、一般的なマスクに比べてマウスシールドはかなり効果が低かったはず。
本当に感染対策をしたいのなら、店主はマウスシールドではなくマスクをするはずです。
店主には店主なりの理由があったのかも知れませんが、店員さんの手袋はOKで客の手袋には文句をつけるのは、買わせたいためのいちゃもんなのかな? と疑ってしまいました。
もう二度と行かないであろう店なので、真相はわかりませんが...。
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