<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
最近は40代以上でも驚くほど若く見える芸能人が増えてきました。
そんな芸能人のSNSを見ていて思い出した話です。
約15年前、20代半ばの頃の私は「若く見える」「肌が綺麗」などと言われたり、自分よりも10歳くらい年下の芸能人に似ていると言われていたことで調子に乗っていました。
実年齢を言うと「もっと若いと思った」と言われるのが嬉しくて、いつからか年齢を聞かれても答えずに「いくつに見える?」と必ず聞き返すようになっていました。
一般的に「いくつに見える?」と聞かれたら、思ったよりも若く言うもの。
今になると当たり前に分かりますが、当時はそれに気づかず「また若く見られちゃった!」とイタい勘違いをしていました。
そんなある日、友人に誘われてあるイベントに行きました。
私たちは中年の男性2人組と知り合いになり、楽しく話していました。
話していく中で年齢の話になりました。
「ところでお2人はおいくつなんですか?」
私が聞いたところ、あの一言が...。
「いくつに見える?」
普段、私がしている質問をされたのです。
2人の年齢が全然わからなかった私は、会社にいる人たちの年齢を思い出しながら、あの上司よりは若いかな...あの人よりは年上かな...などと考えました。
「50歳くらいかな」
「失礼な! 俺たちはそんなにジジイじゃない! まだ40代だ!」
適当に答えたのがいけなかったのか、怒らせてしまったのです。
もう少し若く言えば良かったのか!
20代だった当時の私にとっては、40代も50代も同じようなものです。
それに、男性なんだから年上に見られることを気にしなくていのに、こんなことで怒られるなんて理不尽だと思いました。
それと同時に、多くの人は初対面の人の年齢には興味がなく、普段あまり接しない年代の人たちの年齢は、よく分からないものだと気づきました。
思い返せば、過去に私が「いくつに見える?」と聞き返した人たちは、みんななんとなく困った顔をしていたように思います。
みんな、短い時間の中で「本当はこれくらいの年齢だと思うけれど若く言った方がいいだろうから、どのくらいに言えばいいのか」と考えてくれていたのでしょう。
そのことにようやく気づき、申し訳ない気持ちになりました。
「いくつに見える?」が相当ウザイ質問だなと気づいた私は、それ以降言わないようになりました。
そして「いくつに見える?」と聞かれた時にはこんな答えを用意しています。
「知り合いにとっても素敵な人がいて、その人に似てるからその人と同じくらいの○○歳かな?」
「素敵」といっておけば、実年齢より上でも下でも嫌な気持ちはしないはず...そんな保険をかけた言い方をするようになりました。
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