<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ビックママ
性別:女
年齢:42
プロフィール:4人の子育てもようやく落ち着いて、最近はガーデニングが趣味に。
憧れの庭付きマイホームを中古物件で12年前(当時30歳)に購入しました。
前の住人は当時の私より10歳ほど年上の素敵なご夫婦で、高校生ぐらいのお子様と住んでいました。
奥様はガーデニングが趣味らしく、庭に凝っており、プロの庭師に庭のデザインをお願いするほど。
とても素敵なお庭でした。
ただ、私たちは家の場所、間取りを気に入って家の購入を決めたので、正直、庭は二の次です。
しかし、前の住人の奥様は自分の素敵な庭を引き継いでくれる後任者を探している様子。
住宅の購入契約でお会いした際には、お庭に関するファイルを渡され引き継ぎを受けました。
そのファイルには、庭のどこに、何の植物が植えられているか、庭の木の囲いはこのメーカーの何色のペンキを使っているとか、細かい情報が書かれていました。
そのファイルによると、2月にはクリスマスローズが咲き、6月にはジューンベリーという甘い実をつける落葉樹があるようです。
実をたくさんつけたら、ジャムにするといいと書いてありました。
一年中緑の葉をつけている立派なオリーブの木は、小豆島から取り寄せたそうです。
さらに時期になるとバラが咲き、アイビーと呼ばれるつる植物もフェンスに生い茂るようです。
しかし、当時の私は4人の娘の子育てに忙しく、あまり庭に手をかけることはありませんでした。
木がすごく大きくなって、二階のベランダに布団を干す時に邪魔になるので枝を切ったり、たまに来る私の実家の両親が、見かねて雑草を抜いたりした程度。
植物は好きですが、一生懸命育てるとか、素敵に管理するといった生活ではなく、普段は放置で必要にせまられて庭をいじるといった生活でした。
そんな生活を送って10年後、突然、隣接するお宅の奥様から、現在の住人である私(当時40歳)に苦情が入りました。
「おたくのつる植物が私の家の外壁に生い茂っているの、どうにかしてくださる?」
慌てて一緒に現場を見に行くと、確かに私の家のつる植物が、フェンスの隙間を超えて隣の敷地まで生い茂っていました。
さらに隣の家の外壁を覆い始めていたのです。
慌てて謝り、すぐにゴミ袋を持って隣の家に入り込んでしまったつる植物を処分し始めました。
しかしつる植物はとても根が強く、外壁につたってしまった部分は少しの力では取れません。
地下茎という、とても生命力の強い根を張りめぐらし、その太さは親指を超えるほどです。
またその場所は家と家とのとても狭い隙間で作業がしにくいのですが、この隙間という隙間につるや地下茎が入り込んでいます。
住宅を購入して10年。
これから先もまだこの家に住んで子育てをしようと考え、ご近所さんとはうまくやりたいという思いがあります。
ここで、喧嘩やトラブルになっては今後の生活に支障がでると判断し、その時にできるかぎりのことをしました。
そして後日、お隣さんにはお詫びの菓子折りを持って、ご挨拶に行きました。
それ以来、自分の庭を管理する時は、お隣さんとの家と家の間の狭い部分も気をつけるようになりました。
時には、お隣の敷地内にお邪魔して、つる植物がお隣さんの敷地に生い茂らないように管理しています。
そして現在、私(42歳)の4人の子育ても落ち着いて、少し庭に目が向けられるようになりました。
今は庭を見ながら季節の移りかわりも楽しむようになり、子育てと庭仕事を両立しています。
長く住むには植物をちゃんと管理して、ご近所さんの迷惑にならないようにする必要があります。
特にこれからつる植物を植える場合はもちろんのこと、中古住宅購入で、すでにつる植物が植わっている場合は要注意!
生命力が強く、どこまでも生い茂っていくものなのだと学んだ1件でした。
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