アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:姑の介護を拒否する夫と舅を一喝! 「今まで面倒見てきたのは善意であって義務じゃないから!」/かづ
姑が入院してからあっと言う間に1週間が過ぎた。
入院している病院へ面会に行くと、すぐさま事務長が飛んで来て事務所に連れて行かれた。
「入院して1週間ですけど、次の入居先は決まりましたか?」
担当医はすぐに入院させてくれたものの、病院的には渋々だったのだろう。
「今夫が探してるので...。」
私は事務長にそう言うしかなかった。
その後も3日と置かずに事務長から電話が来るようになり、面会に行くと必ず飛んで来るようになった。
夫からは一向に姑の次の行先の話しは無く、聞くと
「今仕事が忙しい所やから...」
としか言わない。
事務長には夫の携帯電話の番号を教えるも、いつ電話をしても全く出ないとの事で自宅か私の携帯に掛かって来る。
そうこうしている内に姑が入院して1カ月になろうとした頃、夜遅くに帰宅した、翌日は休みの予定の夫を問い詰めた。
「お義母さんが入院してもう1カ月なんやけど? 次の行先はどうなったん?」
「今仕事が忙しくて...。」
「それは何度も聞いてるけど、1カ月前から同じ事言うてるよね? で? 1カ月経ったんやけど、何軒かあたってみたんやろ?」
「いや、だから!!! 仕事が忙しいって言うとるやろ!!」
大声を張り上げて切れればどうにかなるとでも思っているのか。
「で? 何軒かあたったんやろ? って聞いとるねん。1カ月も経つんやから! まさか全く一覧に書いてる先に電話すら掛けてませんって言うんやないやろね?」
「.........」
夫は無言。
「あのさ、これって私があんたに頼まなあかん話? これって別に私の仕事や無いねんで? 私があんたにお願いして電話をして頂いている訳や無いねんで? 事務長が言うてたわ。昼休みに電話掛けても出ないし、いつ掛けても出ないって」
「僕も仕事中やったら出られへんやん!」
「昼にご飯食べる時間はあるやろな。ちゃんと1時間の休憩はあるやろ」
「僕に昼食べるなって言うんか!」
「あぁ! 食うな! 今はあんたの昼飯よりこっちの方が大事やろ!」
売り言葉に買い言葉だが、夫は言い逃れをしようと必死だ。
「今は家にお義母さんがおらんのやから、休みの日にでも病院に掛ければええやん。一覧表に載ってる所にも掛ければええやん。それを1カ月何もしていなかったと??」
「.........。」
「一覧表出して!」
「......無い...」
「無い!?」
「会社の机の引き出しに置いてる...。」
「持って帰って来てへんの? 明日休みなのに? 会社に持って行ってても掛けへんわ、せっかくの休みでも引き出しに入れっぱなしで帰って来とるから掛けられへんわで、そもそも元から掛ける気無いやんな!」
「休みの日は休みたいねん...」
「する事済ませてから休めや! あんた私が40度の熱出してても『する事済ませてから寝ろ』って言うてたやん? あんたもやる事やって済ませるまで休むなって話や! 明日朝一で会社に取りに行くか、今から取りに戻るか選ぼうか?」
「えっ...」
会社に置いて来たと言えば切り抜けられるとでも思ったのか。
「だって、仕事中は忙しくて電話が出来んのやろ? そしたら休みの日にも電話出来んかったら『僕は電話をする気はありません』って事やん? 1週間やそこらで言うてるんやなく、1カ月も待っての話しやからな!!」
翌日、夫は朝一で会社に取りに行った。
帰宅してからの夫は、食事以外は部屋にこもったまま電話を掛けていた。
けれどもしつこい様に「お願いします」を繰り返し、また時折「決まらんかったら嫁さんにどんな目に遭わせられるか」と言い出したりで、結局夕方まで一軒も受け入れ先は決まらなかった。
その翌日、夫は一覧表を自宅に置いて出て行った。
私は9時を待って、夫が受け入れて貰えなかった施設に斜線が引いてあった一覧表の残り数軒に電話を掛け、運が良かったのか3軒目で受け入れて貰える事になった。
姑の施設入居が決まった。
続く
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