<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こと子
性別:女
年齢:48
プロフィール:夫(46)と長男(13)の3人家族。夫と私は東北の同県出身なのですが、コロナのために帰省を避けています。
2021年の2月、息子(13歳)がある病気で2泊3日の入院をしました。
これまで病気らしい病気をしたことがなく、健康が取り柄の息子です。
私は、息子の前では笑顔で居続けましたが、心中は常に不安がうずまいている状態でした。
そんな時のことです。
夫(46歳)が義父(78歳)に電話をかけ、息子が入院することを報告していたのですが、なにやら小さな声で「いや、遺伝じゃないと思うけど...」と話しているのが聞こえてきました。
話の内容は「こと子がその病気のリスク因子を持っていたから息子に遺伝したのではないか?」ということだろうと察しがつきました。
やっぱりそういうことを言ったな、私は怒りを覚えるよりも呆れてしまいました。
義父も義母も何かにつけて「孫の良いところは夫、悪いところは私からの遺伝」だと考えているのです。
例えば息子の成績が良かったり、習い事などを真面目にコツコツ続けたりできるのは夫に似たから。
朝が弱いところや、身体が太り気味になったのは「こと子に似たんだな(笑)」といった具合です。
親戚が集まった席で息子が「利発な子だね」と褒められた時に、義母はなんと「うちのじいさん(義父)に似たからね」と真顔で答えていました。
とにかく「孫の良いところは夫側の家系のおかげ」ということにしたいのです。
そういう考えの持ち主ですから、今回の病気のことも私のせいにするんだろうなということは容易に想像がつきました。
それに付け加えて、義父はいわゆる「健康オタク」で、自分の健康にはかなり自信を持っている人です。
毎日決まった時間に早寝早起きは当たり前。
テレビで見た「食後に〇〇を飲むと長生きする」だとか「毎日△△体操をしましょう!」だとかいう話にすぐに飛びつき、端から端まで実践しています。
「健康のためなら死んでもいい」などという言葉がありますが、まさにそのような感じで傍から見ていると息がつまります。
そのせいで「孫が病気になったのは母親の遺伝」という思考回路になるようです。
確かに親から遺伝する病気もあるかもしれませんが、何かにつけてそういう方向に話を持って行きたがる義父にいつもモヤモヤしてしまいます。
今、私が考えている小さな仕返しは、息子の身長を高くすることです。
夫側の家族は身長が低めで私の家族は皆長身なので「私の遺伝のせいかこんなに大きくなっちゃって〜!」と言ってやりたいのです。
その日のために、息子の成長に効果的な食材をたくさん食べさせています。
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