こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
前回の記事:ついにポータブルトイレ導入へ! 勢いでリハビリパンツも勧めてみたけど.../山田あしゅら
福祉用具のお店にポータブルトイレを見に行くといっても、身体の不自由な義父母を二人一緒に連れて外出することが難しくなっていましたし、かと言って義母を一人家で留守番させるのも心配です。
そこで義母のデイサービスがある日に決行。
朝送り出しを済ませるとすぐに福祉用具店に向かったのでありました。
ポータブルトイレを選ぶポイントはいくつかあります。
そんな中、私たちが店員さんに伝えたのは
〇使う人に合わせた使い勝手
〇設置する場所
〇見た目
〇使用後の処理のしやすさ
こんな辺りでした。
〇使う人に合わせた使い勝手
病気のせいで立ったり座ったりがままならなくなりつつあった義父は 座る時に狙いを定めて腰を下ろすことが難しく、幅の狭いポータブルに腰を掛けようとすると肘掛けにおしりを打ちつけそうで怖いというのです。
とは言え座る姿勢を保つことや立ち上がる時など、ひじ掛けはどうしても必要です。
片方だけでもひじ掛けを上げられれば おしりを置く場所が多少ズレたとしてもその心配がないと、義父が一番気にしていたのはこの部分でした。
・・・が
実際に使い始めると、元々立って小用を足す義父にはあまり関係なかったみたいです。
〇設置する場所
夜間、トイレに起きた義父が転倒し、怪我をしたことがポータブルトイレ購入に至る経緯でしたので、やはり置く場所はベッドのそばということになります。
・・・が
昼間便意をもよおした時には、2階のトイレに急がなければなりません
〇見た目
『いかにもトイレ』というのは体裁を気にする義父には受け入れがたかったようです。
これらを鑑みて、義父が選んだのは家具調のポータブルトイレでした。
ふたをして座ってしまえばちょっと見、トイレには見えなくてベッドサイドに置いても全く違和感はない上、かなり重量感があるので立ち上がりが安定しない義父が万が一よろけても しっかり受け止めてくれそう。
・・・と、この時点では思っていたのですが
その数年後、見事にポータブルごとひっくり返ることとなります。
さて 最後の
〇使用後の処理のしやすさ
この項目だけは、介護者に一番関係してくることです。
そこで店員さんから「こんな物もありますよ」と教えられたのはポータブルトイレに装着して使う処理袋でした。
カンタンに説明してしまえば大きなリハパンが袋状になったようなもの。
外側が防水素材で、内側が吸水ポリマーで出来ています。
数回分のおしっこをゼリー状に固めてくれるのでニオイもあまり気になりません。
バケツを覆うように装着して設置。
使用後にはリハパン同様クルクルクルと丸めてそのままゴミとして処分出来ます。
なるほど、これなら手入れも楽ちんと、義父の了解を得てすぐに採用することにしたのですが・・・。
経済的な問題とゴミ捨ての面倒を考えると長続きはしませんでした。
...あれ?何だか思ってたのと違うぞ?
刻々と状況が変わって来るのが介護でもあります。
その時は良いと思った用品がずっと思い通りに使えるとは限りません。
そんなこんなで福祉用具屋さんがクリスマスに届けてくれたポータブルトイレ。
けれどその後5年近くもお世話になったのですから、まんざら間違った選択ではなかったようです。
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