<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
7年前くらいにアルバイトで働いていた会社の女性社員の話です。
彼女は40代後半で正社員、誰にでもフレンドリーに話しかけるタイプなので、私もよく話をしていました。
話の中で、私がある国家資格を持っていることが分かると、彼女の眼の色が変わりました。
「私の友達でその資格を目指している子がいて、将来に悩んでいて有資格者の話を聞きたいと言っていたから今度会って話してあげて! 男の子なんだけど歳は30代前半であなたと同じくらいだと思うの」
そう言われて3人で休みの日に会うことになりました。
しかし前日の夜になって彼女からメールが。
急な用事ができて行けなくなったから、明日は2人で会って欲しいとのことでした。
仕方ないので当日は2人で会いましたが、男性は資格の話はそこそこにやたらと自分の仕事や交友関係のアピールをしてきます。
自分がいかに仕事ができるか、主催しているサークルが充実していて自分に人望があるか、話す内容は自慢ばかり。
そして、決まって話の最後に「でも僕は太っているのでもてないんですよ〜」「太っているからだめなんですよ〜」と体型でオチをつけようとします。
男性が体型のことを話すたび、「そんなことないですよ」「中身が大事ですよ」とフォローしなければならず、面倒くさい人だなと思いました。
「魅力的なのに資格があって、才色兼備ですごいなあ、そういう方はやっぱり高学歴な男性が好きなんですか? 僕の大学はあまり有名ではないけれど、東大卒の人よりも仕事はできて、この間も...」
私が資格の話をしようとしても、すぐに自分の話にすり替えて、資格とは関係のないお世辞や自分のアピールをしてきます。
目的が分からない男性との会話にすっかり疲れてしまいましたが、彼女には一応会った報告をしておくか...。
「無事に会ってお話しできました、話題が豊富で楽しい方ですね」
悪く言うのもなんなので、当たり障りのないメールをしたのですが、彼女からの返信にギョッとしました。
「それはよかった! 彼もあなたのことをとっても気に入っていたみたい。後は2人でお幸せにね、恋のキューピッドより」
えぇ...恋のキューピッドって自分のことを言っているの?
どうやら私はハメられたようです。
彼氏を紹介して欲しいとは一言も言っていないのに、男性の方には「会社に彼氏を探している女性がいる」と言って無理矢理引き合わせられたのだと気付きました。
「どうせ今彼氏いないんでしょ、いいじゃな〜い。出会いなんてどんなところにあるか分からないし、出会いを求めていないなら行ったあなたも悪いわよ〜」
翌日、会社で彼女に抗議をしましたが、悪びれる様子もありません。
彼女はその後もことあるごとに「今度イベントがあるの、この間の彼も来るから行こうよ!」などど誘ってきて、いちいち断るのに一苦労でした。
元々、次の仕事が決まるまでのアルバイトで長く働く予定ではなかったので、辞めてすぐに彼女の連絡先を消しましたが、本人に悪気がない分余計に困ってしまった出来事でした。
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